生活発表会1日目

 今年の生活発表会は、昨年と大きく趣向を変えたのがわかっていただいたでしょうか。

 今年度は表現に特化したものにしようと準備を始めたのは3学期になってからでした。何より大切にしたかったことは、子どもたちは勿論、先生が楽しむこと。

 子どもたちがやらされている感のない「あそび」の延長だと思いながら取り組む。つまり主体性が発揮できるような作りにしようと話し合い?いやリクエストをしました。

 言うは易し、やるは難しであります。私は口先だけで理想論を言い放ちますが、そうは言っても発表会として、見ていただくわけですから単なるお遊びでは済みません。教材となる台本作りから、ピアノ曲はもちろん、道具づくりまで担任が子どもたちとあぁでもない、こうでもない、こうしたらどうだろう・・と良い意味での格闘をしながら、準備し、作り上げてきたものです。

 アリさんの動き一つにしても、先生に言われた動きではなく、子どもたちなりにいろいろなアリさんを表現できていたと思います。何より印象的だったのは、あのキラキラした表情です。自信にあふれた何とも嬉しそうに「見ててね」という言葉が聞こえてきそうなほど、お話しと表現の世界に入り込んでいたと思います。みんながみんな大きな声じゃなくてもいいのです。はっきり言えなくてもいいのです。一緒に作り上げてきた仲間と先生と過ごした時間と経験は、目には見えないけれど、大きな財産になっていると思えました。

 牝牛なんて最高でした。初めて登場した時の歩き方と売られていくときの歩き方に違いがあったんです。私はたまたまそう見えたのかと、担任に確認したら、子どもたちと相談してそこも意識したというのです。また、売られていく牝牛を手放す最後の瞬間に、四つん這いの牛役の背中をポンポンとたたくジャック?なんて素晴らしすぎます。そういう細かすぎるポイントを見つけては悦に入っておりました。

 けがをして俯いてまま片足で立つ場面や、じっと目を閉じたまま深い悲しみを表現する場面、おふざけ感が出てしまいそうな戦いの場面の緊張感と真剣な表情、長い鼻を伸ばして食べるゾウ、日の光、雨、虹や風までも、見事に演じ表現していた年長は圧巻でした。

 2日目に続く

by 田中 圭祐