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その他 2年生 生き物の観察

2年生の教室では,色んな生き物を育てて観察しています。アゲハ蝶,ダンゴムシ,イモリ,金魚,メダカ,カタツムリ…。生き物の生態を興味深く観察している子どもたちです。

先日,もうすぐ羽化しそうなアゲハ蝶のさなぎを見つけたので,登校の早い子どもたちと見守っていました。案の定羽化が始まり,「あ!足が出てきた!」「わ!羽根が見えた!」と大騒ぎです。命の誕生という奇跡的な場面に出くわした子どもたちの目は,キラキラしていました。

   

無事に羽化したアゲハ蝶は,自ら羽根を乾かす場所を探して移動します。安定した場所を見つけると,半日ほど羽根を広げたり閉じたりしていました。蝶を間近で見ることは稀なので,写真を撮って子どもたちと観察しました。「口のストローは針金みたいにクルクルしている。」「体はふさふさしている。」「目がでっかい。」「足の先にひっかけがついている。」などたくさんの気づきがありました。

雨が止んだ昼食時に,窓を開けて旅立ちの準備を整えました。アゲハ蝶は,教室を数回飛び回った後,「せーの」という声が聞こえそうなほどの思い切った羽ばたきを見せました。あっと言う間に本館の屋根の高さまで舞い上がり,子どもたちの歓声と拍手が教室に響き渡りました。

ふと見ると,ある子どもがわんわんと泣いています。理由を聞くと,「アゲハ蝶が飛んでいってしまって,寂しくなっちゃった。」とのことでした。それを聞いた別の子どもが,「大丈夫や。家族はまだ3匹いるよ。」と励ましていました。確かに,まだ虫かごにはサナギが一匹と幼虫が2匹います。

「先生が青虫を飼ってくれたから,蝶になるところを見ることができた。」と教師冥利に尽きる言葉を掛けてくれた子どももいます。「あんなに小さい卵だったのに,こんなに大きな蝶になるなんてすごい。」「幼虫の体が大きくなるとうんこも大きくなる。」など,「アゲハ蝶の羽化」を通して,子どもたちの思考が深まっていることを実感しました。