校長ブログ

日本人と英語力

カテゴリ:校長のつぶやき

2019.05.22

日本国内の英語教育&ビジネス市場は8000億円規模とも言われ、書店に足を運べば所狭しと英語関連の本が並べられています。おそらく毎月新しい本が出版されてはいますが、冊数に比例して日本人の英語力が高くなったという話は耳にしたことはありません。

多少穿った見方かもしれませんが、以下のような空気が日本を覆ってしまっているような気さえすることがあります。

「日本にいては英語力が身につくことはない。」

「日本人には本当は英語力なんて必要ない。」

グローバル化という言葉を耳にしない日はないくらいですが、実はグローバル化という言葉を信じている日本人は思いのほか少ないのかもしれません。

しかし、海外に目を向けると、今まで英語教育に熱心ではなかった印象のあるロシア、フランス、スペインといったヨーロッパの国々が方向転換をし、アジアの周辺諸国も日本よりもずっと進んだ英語教育を展開しています。

それに対して、高校卒業時の大半の日本人の英語力はCEFRに換算するとA1程度と言われます。つまり、中高6年間の英語教育を受けても、自由に読み書きができず、不自由なく英語を聞き、英語を話すことができません。

なぜなのでしょうか?

帰国子女ではないからでしょうか。

バイリンガルではないからでしょうか。

違いますよね。やり方や教え方が悪いのです。

そして、英語「を」学ぶと同時に、英語「で」学ぶというマインドでワクワクしながら語学習得に時間を費やしていないからなのです。

これまでの英語教育で大量生産されてきたモデルは、日本語脳を基盤にして、英語を「和文和訳」や「英文和訳」というフィルターを通して処理するというものでした。

それに対し、今後、本校の英語教育で求めていきたいモデルは、日本語コンテキストでは日本語脳で日本語を処理し、日本文化に相応しい所作にまで十分に適応し、英語コンテキストでは英語脳で英語を処理し、英語文化に相応しい所作にまできちんと適応するというモードチェンジが可能なものです。

香里ヌヴェール学院小学校の英語教育では、上で述べたようなバイリンガル教育で掲げられる理念を体現し、具現化して児童の言葉に対する感性を磨き、日本語と英語双方の力を高める環境を整えていきます。

これまで実践してきたフォニックス、多読多聴、多話多書、生素材、ディベート、ディスカッション、そして海外でのプログラムなどを小学校でさらに深く濃く落とし込むことを計画しています。

最近は、マイルドな語り口でお話しすることが多かったのですが、今週金曜日の私小連全大会の基調講演では、より鋭く英語教育についてお話したいと思っています。

(追記)
今日は2年生と3年生のモジュールレッスンに、昨日は4年生のモジュールレッスンに参加しました。参加すればするほど、「こんなことをやってあげたいな!」という気持ちになり、日夜おもしろくて力のつくネタ作りに没頭しています。

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