校長ブログ

始業式に参加して

カテゴリ:校長のつぶやき

2019.04.09

4月8日(月)、香里ヌヴェール学院小学校でも始業式が行われました。私にとっては2年生から6年生までの在校生との初対面。4月1日に本校に着任してからというもの、カトリックの建学の精神が本校の風土・文化の至る所に垣間見られ、学校全体の落ち着いた雰囲気に感銘を受けていました。さらに昨日の始業式や着任式の際、真剣にそして心穏やかにお祈りをする子どもたちの姿にいたく感心しました。その数分後に学校長挨拶のために登壇する私自身の方がかえって心が乱れていたかもしれません。

さて、学校長挨拶ということでしたが、今年度こんな学校にしていきたいという思いとそのために必要な3本柱を説明しました。近年、本校は21世紀教育やグローバル教育を教育方針として打ち出していますが、本校の可能性はこういった新しいタイプの教育方針と創立以来脈々と受け継がれてきたカトリック教育の親和性にこそ秘められていると考えています。伝統とは革新の連続という考えもありますが、本校の強みとは1923年の開学以来ずっと大事にされてきたカトリックの人間観・世界観に基づく精神性に深く根ざしており、新しいものに簡単に飛びつくのではなく、子どもたちがお祈りの時間に見せたような落着きをもって、そして先見の明を持ち、うまく伝統と革新を織りなしていくことにあると思っています。

前置きが長くなりましたが、1年かけてともに創り上げていきたい学校の全体像をthe marvelous schoolとしました。関わる全ての者の中に備わっている個性や強みがお互いの支えによって輝き始めるような環境になればという思いを込めました。また所属している者が誇りを持てるような学校であり続けることも目標としました。以下が大切な3本柱です。

・The place of love for everyone…建学の精神に基づいた愛と奉仕と正義に生き、常に平和な世界を築こうと人間が集う場所。自分も他者も大切にできる場所である学校。

・The place where you welcome failure…1時間悩むよりも、30秒で即断即決して、とりあえずやってみる。そして正のフィードバックを受け続ける。チャレンジする文化が当たり前で、失敗した人をみんなで応援できる学校。

・The place where your magic begins…ひとりひとりの長所や強みを臆せず発揮でき、慈愛の心を持ってお互いの違いに目を向ける。個々の潜在能力が次々に開花していく学校。

この3本柱が具現化されると、教室の安心・安全が確保され、大人も子どもも学び続け、真に平和な世界を築くことに貢献できる人材が集うthe marvelous schoolが実現します。さあ、いよいよ新年度のスタートです。今日からの一年間、どうぞよろしくお願いします。

子は親の鏡

カテゴリ:校長のつぶやき

2019.02.02

久しぶりに「子どもが育つ魔法の言葉」を読み返した。
一つひとつが心にしみる。

全部できているのかと問い返すと心が苦しくなる
まったくできていないのかと言われれば反論したくなる

その時々に一番心に響く言葉を今私は必要としているのだと思うことにした


けさなされて育つと、子どもは人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもは不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

親が他人を羨んでばかりいると、子ども人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信をもつようになる

広い心で接すれば、キレる子にはならない

誉めてあげれば、子どもは明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあければ、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを学ぶ

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、
子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
(1999年 ドロシ−・ノ−・ノルト) 

心に橋をかける!

カテゴリ:校長のつぶやき

2019.01.08

明けましておめでとうございます。
2019年が、皆さまにとって、
神さまに祝福された恵みの年となりますように、
心よりお祈りいたします。

本日より3学期がスタートしました。
6年生にとっては、最後の学期となります。
卒業後の人生も含めて
子どもたちに幸せになってほしいという願いをこめて
本当の幸せについて次のお話しをしました。


『昔々、隣同士の農場に住む二人の兄弟に争いが生じた。40年の間、並んで農作業をし、機械を分かち合い、必要に応じて仕事や商品を首尾よく交換してきた中で、初めての深刻な仲たがいだった。それは小さな誤解から始まり、より大きな行き違いに発展し、ついには口汚い言葉をぶつけ合うようになり、その後何週間もの沈黙に入っていた。こうして、長く続いた協力関係は分裂してしまった。
 ある朝、兄の家の戸を叩く音がした。彼が戸を開けると、大工道具を入れる箱を持った男がいた。彼は言った。
 「私は数日間の仕事を探しているのですが。きっとここには、何かちょっとした仕事でもあるのではないでしょうか?何かお手伝いできることはありませんか?」
 「ありますよ!」兄は言った。「あなたに仕事があります。あの農場を横切る小川を見てください。あれは私の隣人、実は、私の弟が作ったのです。先週、私たちの間には牧草地がありましたが、彼がブルドーザーで川の堤防に突っ込んで、今は小川が私たちの間を遮るようになったのです。たぶん、彼は私を困らせるためにこのようなことをしたのですが、私はもっといいことをしましょう!納屋の横に木材が積んであるでしょう?私はもう彼の家も顔も見なくてすむように、フェンスを・・・8フィートのフェンスを作りたいのです。」
 大工は言った。「状況はわかりました。そのための釘と穴掘り機を用意していただけませんか?そうすれば、きっとあなたに喜んでいただけるようにできるでしょう。」
 兄は大工に必要な資材を購入するために、町へ出かけた。
 大工は一日中一生懸命働いた。夕暮れに農夫が帰ってくると、大工は仕事を終えたところだった。農夫の目は大きく見開かれ、言葉を失った。そこにはフェンスの陰も形もなかった。あったのは橋だ。一つの橋が小川の一つの岸からもう一方の岸まで、架かっていた!それはとても素敵な橋だった。手すりも何もかも・・・。そして彼の隣人、弟が、両手をいっぱいに広げて橋を渡ってきた。
 「お前はなんてやつだ!俺があれほどのことを言ったりやったりした後で、こんな橋を作るなんて!」
 二人の兄弟は橋の真ん中で、互いに手を握り合った。そして、道具箱をかついでいる大工を振り返った。兄が言った。「待ってくれ、もう数日とどまってくれ。他にもまだたくさん、頼みたいことがあるんだ。」大工は答えた。「私もここにとどまりたいんですが・・・もっとたくさんの架けなければならない橋があるんです。」
“MORE STORIES of LIFE and LAUGHTER”Fr.Bel San Luis, SVD 』


大工のしたことは兄の注文とは異なりましたが
この兄弟が心の奥底で望んでいたことを実現しています。
つまり、再び二人の心と心に橋がかかり、
気持ちが通い合い、和解と平和を取り戻すということです。

大工は「自分のしてほしいと思うことを人にもしてあげなさい」とおっしゃったイエス様のようでもあります。

イエス様に倣い、一人ひとりが大工のように
「自分のしてほしいと思うことを人にもしてあげる」ことを心がけ
お互いに助け助けられる暮らしをしていくことが
本当の幸せにつながる生き方ではないでしょうか。 



4人目の博士

カテゴリ:校長のつぶやき

2018.12.21

 12月19日(水)のクリスマスセアンスで「サンタになろう」の実践を
イエス様にお捧げしました。
そして、昨日は大掃除をして2学期に使った教室をきれいにしました。
こうして、すっきりした気持ちで今日の終業式を迎えました。

終業式では、クリスマスに因んで、4人目の博士というお話をしました。

「イエス様の誕生を知らせる星を見て、三人の博士たちが東方からベトレヘムを訪れ、幼な子に贈り物をしたことは、よく知られています。
 言い伝えによりますと、実は、もう一人の博士がこれまた星を見て、自分の医師としての職業も妻子も捨て、全財産を売り払って、高価な真珠を求め、それを捧げ物とすべく、ベトレヘムさして旅立っていたのだそうです。
 ところが、この四人目の博士、アルタバルは、道中で病人を見かけては手当てをしてやったりしているうちに、他の三人に遅れてしまい、ベトレヘムに着いた時には、イエスはすでにそこを去っていました。
 その日から、アルタバルの新たな旅が始まります。
それはイエスを求める旅でしたが、その行く手にはいつも、彼を必要とする病人、または、生活の糧が得られずに悪事を働いている人々がいて、アルタバルは、その人たちに惜しみなく手を差しのべ、彼らと共に生活したのでした。またたく間に、三十数年が経ちました。
 「イエスが十字架につけられる」この知らせに、すでに年老いたアルタバルは、これを最後の機会と立ち上がり、肌身離さず持っていた真珠を手にカルワリオの丘を目指します。
それなのに、何ということでしょう。
その途中、またもや彼は一人の哀れな女と出会い彼女を助けるために真珠を手放してしまうのです。その間にイエスは十字架上で息を引きとります。
 嘆き悲しむアルタバルに、イエスが現れ、優しく言うのでした。
「お前は私に逢えなかったというが、何度も何度も逢っていたのだよ。私の小さい兄弟姉妹の一人にしてくれたことは、他ならない私にしてくれたのだから。」
 かくてクリスマスは、アルタバルのように、幼な子に捧げる「心の真珠」を各自が持って、イエスの姿を人々の中に見出す、私たちの旅の始まりなのです。
「クリスマスの旅」(心のともしび リーフレット)より」

「サンタになろう」という実践は、「自分のしてほしいことを周りの人にしなさい」というイエス様の黄金律の実践であり、まさにアルタバルの生き方そのものだと思います。
アルタバルはイエス様に会うための旅を続けてきましたが、実は、小さな姉妹兄弟との関わりの中にその人の中にいるイエス様に出会ってきたのです。
私たちも2学期の間、アルタバルのように過ごせてきたかを振り返りました。
「友達を大切にし、周りの人のために自分の力を使い、ルールを守り安心安全なクラスを作れてきたでしょうか」と子どもたちと先生たちに問いかけ、瞑想の中で共に振り返りました。
 
 さて、明日から冬休みです。いろいろなプランが用意されていると思います。
ぜひ、充実した時間をお過ごしいただきたいと思います。
そして、子どもたちには、成長した姿を3学期に見せてほしいと願っています。

今学期もご協力、ご支援いただきました皆様方、ありがとうございました。心より申し上げます。
皆様、良いクリスマス、良いお正月をお迎えください。

学校は第2の家族でありたい

カテゴリ:校長のつぶやき

2018.08.27

2学期がスタートしました。
子どもたちが元気な姿で
登校してくれました。
教育活動が再開できることに
感謝しています。

学校を子どもたちにとって
家族の集まりのように温かく、
居場所のある場所にしていきたい。

我々教員が
第2の父母兄姉のまなざしで
子どもたちを見つめ、
ありのままを受け入れることができたら
学校は子どもにとって
第2の家庭のような場所になる。

家族だから
子どもたちもお互いに気を配り、
お世話し合うことで
笑顔が広がっていく。

そうしたら、
学校は、笑顔広がる、Big Smile Schoolになるに
違いない。

そして、将来、子どもたちが大人になって
それぞれの居場所で笑顔を広げる人になってくれたら
世の中は、Big Smile Worldになるに違いない。

(2018年度2学期初日に思うこと)

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