校長ブログ

「子どもが喜んで取り組む教材」

カテゴリ:校長のつぶやき

2015.09.03

毎年、夏休みの期間を利用して、私達教員はいろいろな研修会に参加したり、教材研究をしたりして過ごしています。そして、2学期が始まる前にその成果を、お互い発表し共有する機会を持っています。今年も各学年・各教科担当者より様々な内容が発表されました。
発表された各教材のポイントは、いかに子どもが楽しく学べる教材であるか、子どものどんな力を伸ばせる教材であるかということです。
子どもが喜んで取り組む理由とは何だと思いますか。

子どもが喜んで取り組む教材の一つである図工の「線遊び」という教材を紹介します。
★次の約束を守って、線遊びをしよう。
 ・鉛筆で力をいれながらゆっくりかきます。
 ・線は途中で途切れてはいけません。
 ・線と線は重ねません。
 ・間違えても消しません。

子どもがするのは単純に線を引くだけです。しかし、子ども達は線を引くことに夢中になります。線を引く方法は具体的には次のような5つやり方があります。




子ども達は上の約束を守りながらも、真っ白な紙に制限時間ぎりぎりまで集中して、どんどん線をかいていきます。しっかりとした線で紙いっぱいに書かれた線の集まりは、抽象的ではありますが、見ている私達に語りかけてくる迫力を持っています。いかに子どもが集中して取り組んだかが分かります。

どうして線遊びは子ども達に人気なのでしょう。
線遊びは、同じ形を続けたり、繰り返したりすればよいので、子ども達には取り組みやすい教材です。また、どの書き方でどんな線を引いても正解であり、子どもにとって失敗がない教材なのです。つまり、取り組みやすく、失敗がない教材に子ども達は安心して取り組めることが分かります。


こうして、出来上がった特に意味もなくかいた形を何か意味のある形に「見立てる」という遊びをすることもあります。この「見立てる」という作業を隣の席の友だちにしてもらいます。子どもにとっては、自分のかいた形が友だちの感性を通して、思ってもみない別の物に変身することが面白くもあり、驚きでもあるのです。子ども達の頭のやわらかさに感心します。


線遊びをすることで、子どもにはある程度の一定時間に集中して取り組む力、見立てることによって想像する力、柔軟な感性が身につきます。そして、図工が好きという子どもが育つのです。

加えて、線を引くことで、ひらがなを書くときに必要な手首の柔らかさが身につきます。

幼稚園児をお持ちのご家庭でもクーピーやクレヨンクレパスで試してみてください。お母様と一緒に取り組んで、お互いに見立てをしあうことで親子の楽しい交流の時間になると思います。

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