香里ヌヴェール学院小学校

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校長ブログ

2016.05.06

「砂と石」

アラブ人の二人の友人がいた。

 ある日、口論になり、一方の青年が相手を殴った。殴られた方は、怒りと悔しさでいっぱいになり、砂の上にこう書いた。「あいつは僕を侮辱して殴った。一番分かり合える友だちだと思っていたのに、何てひどいやつだ!」

それから時を経たある日、殴られた方の青年は、海で遊泳中に溺れかけた。あの同じ友人は、最初に気がついて、必死で彼を助けた。そして、二人は無事に岸までたどり

着いた。助かった青年は、石にこう刻んだ。「僕が溺れかけたとき、君は助けに来てくれた。僕の命を救ってくれた、一番の友だちだ!」

青年が石に刻みつけているのを見て、友人は不思議そうにきいた。「なぜこの前は砂に書いて、今度は石に書くのかい?」

 青年は答えた。「友だちが侮辱したことは、そのうち消えて忘れるように、砂に書いた。そして、してくれたいいことは、いつまでも忘れないように、石に彫っておこうと思ったんだよ。」 (作者不詳) (画:フェリペ・カディス)



友だちを大切にする極意がこの青年の言葉に表れていると思います。

 砂に書くということは、許すということです。一番分かり合えると思っていた友だちに裏切られたショックは相当に深いものです。その時は許せなくても、時間をかけて許すという気持ちがあるから砂に書くのです。石に書くということは、永遠に心に刻むという決意の表れです。その時に心に刻むのは感謝の気持ちだと青年は言っているではないでしょうか。

 もし、逆の考え方になってしまったら、ぞっとしますね。してもらってうれしかったことは砂に書きいずれ忘れる、されて嫌だっことは石に書き永遠に忘れない。恩知らずで恨み深い人生となってしまいます。

 このお話に触れて、許しと感謝の生き方でもって友だちを作ることで平和で幸せな人生が送れるのではないかと感じました。

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