神様のもとに行かれた大切な方への想いを書いた子どもの作文をご紹介します。

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 冷たい木枯らしに、桜並木の木々の枝が激しく揺れる寒い一日となりました。夏にはあれほど緑濃く生い茂った桜の葉が、燃えるような黄色や赤色に色づき、やがて散っていくさまは、実に潔く見事であります。今日は4年生の子どもが書いた作文をご紹介します。

「この夏休み、ぼくは大切な人と別れないといけませんでした。ぼくが始めてテニスを教えてもらったコーチです。コーチは今年の三月までぼくのしょぞくしているテニスクラブのコーチでした。ぼくは、始めたばっかりのころ、選手コースにさそわれて入りましたが、一人へたくそで、夏休みの前まで公式戦で一勝もできていませんでした。やめてしまったコーチでしたが、ぼくが『一勝でもしたいけど勝たれへん。』コーチは、『絶対いけるよ。サテライト大会、ライバルのだれよりもがんばろう。』とメールして下さいました。そして、夏休み毎週金曜日、プライベートでレッスンしてくれる約束をして下さいました。ぼくは、夏休みに入って最初のサテライト大会で三位になりました。次の週のレッスンでコーチは、コートに来るとすぐ走ってよって来てくれて、『よかったなあ。やったなあ。』とハグしてきました。めちゃくちゃよろこんでくれました。『次は、優勝めざしてがんばろう。』と約束しました。『関西ジュニアで本選行ったら、コーチも見に行くからな。』と、約束してくれました。

 その次の週の金曜日、コーチはコートに来れませんでした。コーチが今しょぞくしているテニスクラブの合宿の最後の日、川遊びしていて、おぼれた二人の子を助けようとまっ先に川にとびこんだのだそうです。二人の子を別のコーチにわたして、自分は川にしずんだそうです。助けられて、病院に運ばれたときには、いしき不明の重体になっていたそうです。それから一週間がんばって、でも千羽づるが千羽折りきれないうちにコーチは神様の元へ行かれました。

 ぼくは、コーチにピアノを聞かせてあげたかったなと思います。後、関西ジュニアの本選で勝つところも見せてあげたかったです。でも、きっとコーチは神様の元から見ていてくださると思います。」

 30歳を前に尊い命を捧げられたコーチのご冥福をお祈りします。