昼食の時間が終わったころ、4年生の男の子が3人、校長室に飛び込んできました。「校長先生、今日はどうですか...。」どうですかって言われてもお読みになっているみなさまには何のことかさっぱりわからないと思います。実は本校では柔らかいゴムボールを使って野球をする際に、テニスラケットやプラスチック製のバットを使うときには、必ず教師が立ち会って安全に遊べるように指導することになっています。つまり見てくれる先生がいなければ、これらの道具を職員室から持ち出すことはできないきまりになっているわけです。だから「今日は僕たちが野球をするのを、ラケットやバットを持ってきて見ていただけますか。」と、彼は言っているのです。通常は担任の先生にお願いしているのでしょうが、今日は何か手があかなかったのでしょう。そんなときは必ず校長に出動要請が下ります。以前「クイズミリオネア」という番組で司会者が「...残念!」ともったいぶって発言したように、わたしもたいてい少し黙って彼らの顔を見つめることにしています。3人の子どもとのにらめっこならぬ沈黙が続きます。やってくれるのか、どうなのか...。「よしっ!行こう!」「やったあ!」3人は大声をあげて飛び出していきました。今日は4年生10人くらいに5年生がひとり、3年生が7人くらい集まってゲームを始めました。女の子もひとり混じっていました。違う学年でしかも男女で仲良く遊べるのは、うちの子どもたちの長所だと思います。
実はわたしが大阪聖母に来た約11年前。野球は禁止されていました。けれどもやがて教師が安全に配慮するならばということで柔らかいゴムボールでの野球は許可になりました。バットはプラスチック製のもののほかにテニスラケットを使うので、初めての子どもでも女の子でも簡単に遠くに飛ばせます。そしてルールにも子どもたちなりにいろんな工夫があります。たとえば、ヒットを打ってもボールがピッチャーに戻った瞬間にランナーは進塁できなくなり、塁間にいたなら「もどり」といって前の塁に戻ります。アウトも2アウト交代。ときには打順が一巡したところでチェンジというルールもあります。ベースは大運動場にある古いタイヤ。限られた時間でできるだけたくさん遊ぼうという気持ちがこんなルールを生み出しました。おもしろいものですね。子どもたちには、広い広い恵まれた運動場を使って目いっぱい遊んでほしいです。