どうぞ、良いお年をお迎えください。

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 寒風が夕刻の香里の丘にも吹きつけています。真っ赤な大きな太陽も西の空を染めながら沈んでいきました。今日でひとまず今年の仕事納めとなります。子どもたちも、元気に冬休みを過ごしているでしょうか。6年生は目前の受験に向けて、寸暇を惜しんで勉強に励んでいることでしょう。5年生は休み明けに始まる栂池高原でのスキー合宿をワクワクした気持ちで待ちわびていることでしょう。1年生から4年生も何かしらそわそわとした気持ちで年の瀬を過ごしていることでしょう。どの学年の子どもたちも、元気で充実した冬休みが過ごせますようにと願うばかりです。

わたしが育った田舎の町には町を見下ろす高台や住宅街の中に、5~6箇所もの寺がありました。大晦日。自営業の父が遅くまで得意先への支払いを終えて帰るのを、家族みんなで大掃除をして気持ち良く迎え、家族が揃ったところで、父が「みんな。今年もお疲れさん。」とお酒をぐいっと飲み干して、夕食が始まるのが常でした。紅白歌合戦を見ながら年越しのそばを食べたのを思い出します。深夜。眠い目をこすりながら布団に入った頃、静まりかえった山里に響く除夜の鐘。5~6箇所それぞれの寺ごとに、独特な鐘の音色とリズムがあったのを覚えています。けれどもたいてい最後の鐘を聞き終わるまでには眠ってしまっていたものでした。そして翌朝。いつもと同じ朝なのに、何故か世界が一変したように感じたのはわたしだけだったのでしょうか。元旦独特の静けさ。物音をたてることすらはばかられて、子どもながらに新しい年の幕開けを嬉しいなあと肌で感じた朝でした。

 きっと、それぞれのおうちで、年越しの流儀やスタイルはいろいろあることでしょう。けれども新しい年がいっそう幸せな平和な年となりますようにと祈る気持ちは、時代や地域が変わっても不変です。どうか2010年が、子どもたちにとって幸せなことで溢れる素晴らしい年となりますように。子どもたちを支えるご家族のみなさまが、ご健康に恵まれ、温かく子どもたちを包んでくださいますように。心からお祈りいたします。

 良いお年をお迎えください。