今日はクリスマスにはつきものの " 馬小屋 " の由来をご紹介したいと思います。
『 今日クリスマスを祝う国では、ほとんどの処でクリスマスの馬小屋の場面を飾り、イエス様の誕生をお祝いします。この習慣はいつ頃から、誰によって始められたのでしょうか。
これは今から777年前、イタリアの小さな山村グレッチョ村(ローマとアッシジの間にある山村)で、アッシジの聖フランチェスコが始めました。聖ダミアノ教会の十字架像のもとで、十字架につけられたキリストから「フランチェスコよ、行ってわが家を建て直しなさい」という言葉を聞いた時から、「フランチェスコの心は、いつもイエスのことでいっぱいだったのです。彼は心にイエスを、口にも耳にも、目にも手にも、からだの他のすべての部分にもイエスをになっていた」とチェラノのトマスが言っています。
1223年の12月の初め、今年のクリスマスをどのように迎えようか、また山村に住む人々が、神にどれほど愛されているかを知らせるには、どうしたらよいだろうかとフランチェスコは考えていました。1200年以上前に、ユダヤのベツレヘムという町で、人間の泊まる宿屋ではなく、牛やロバを夜につないでおく洞窟で、イエスさまはお生まれになったのです。この「貧しさ」の中でこの世に来られたキリストを、フランチェスコは再現したいと考えました。
そこで、フランチェスコはこのグレッチョ村の村長のヨハネ・ベリタに、人間の赤ちゃんと同じくらいの大きさの人形を木で作るようにと頼みました。「そうすれば、私たちは1200年以上も前、飼い葉桶に寝かされたみどり子、イエスさまのご降誕の様子を肉眼で見ることが出来るのです。私たちはロバや牛たちに囲まれてすやすや眠るベツレヘムの赤ん坊を見るのです。』
このようにして、初めての馬小屋が人々の目の前に姿を現しました。ここで、イエスの誕生に思いを馳せたフランチェスコは、深い喜びに包まれ、人々にイエス誕生の様子を語りかけたと伝わっています。その夜、共に祝った人々は、本当にベツレヘムにいるように感じ、神の愛、クリスマスの意味を知ったのです。グレッチョ村のクリスマスの伝説は世界中に広まり、それ以後、クリスマスになると全世界の教会や家で馬小屋が飾られるようになりました。
自分の全ての財産と、自分自身へのこだわりを捨て去ったフランチェスコは、キリストのように清貧と純潔のうちに生涯を送り、キリストが身に受けた傷と同じ傷を自身の身にあらわすこととなり、キリストと一つになったのです。