「折る」「切る」「貼る」「塗る」「縫う」ことは、創造活動のための基本的な技術であり、この技術をこの時期に正確に身につけることによって、自分が意図するものを自由に創造できるようになります。つまり年少時の体験が年中時で活き、年中時の体験が年長時で展開する力に変わっていくのです。

―基礎的感覚―


親指と人さし指の力に、中指と薬指を連動させます。畳んだり広げたりした形をイメージして、辺に合わせればきれいに仕上がることも経験から学びます。

 


はさみで切るという操作により手首が安定し、握力や指への力の配分などを自身でコントロールするスキルが身に付きます。

 


線からはみ出ないよう、的をとらえてシールを貼ることで集中力を高めます。色合いを考え、折り紙作品を貼り合わせる折り紙構成でも必要なスキルです。

 


クレヨン、サインペン、色鉛筆を持ち、しっかりと手を動かします。肘、手首、指先を順に固定させることで、より細くこまかい部分も塗れるようになります。

 


手首と指を連動させて動かします。表の見え方を考えながら、裏の刺す場所を考えます。単純なステッチの作品から年長ではクロスステッチや簡易機織りにも取り組みます。