京都聖母学院中学校・高等学校 元教諭 福井 治男 様からのメッセージ

歓びとともに・・・

 学校法人聖母女学院創立100周年おめでとうございます。一世紀の歴史を刻むことができ、皆さまと共にこのすばらしい時を迎えられますことを心よりうれしく思います。

 京都聖母学院に在職中、私は記念誌の編纂に2回携わる幸せをいただきました。『聖母学院二十五年史』編纂の資料に接しながら、カトリックの教えを建学の精神とする聖母女学院が創立されてから52年の歴史が流れていることを知りました。創立者の方々が理想とした教育の理念が確かな脈動を持って、聖母女学院の歴史を流れていることに感謝と感動を覚えたことを思い出します。それから25年の聖母学院を流れる風景を思い起こした時、聖母マリアの慈しみに抱かれながら、その愛を自らの心に育みつつ、友と共に学ぶことを歓ぶ子供たちの笑顔がありました。記念誌のタイトルを「愛と知とそして歓びと」とすることに何のためらいもありませんでした。

 「愛という言葉を臆することなく使える人であって欲しい。常にひたむきに知性を身につけて欲しい。人と人との美しい力に満ちた歓びに包まれて欲しい。」という思いを子供たちに託して、学校法人聖母女学院の理想とする教育の更なる発展を祈念いたします。