聖母学院同窓会 13回生 越知 滋子様 からのメッセージ

すべては『聖母』からいただいたものです

 聖母女学院創立100周年、誠におめでとうございます。

 終戦の混乱も収まり、我々13回生が小学校入学の頃は親たちも「これからはなんと言っても教育が大切」と考えたのでしょう、カトリック信者の母のたっての希望もあり、しとやかで礼儀正しく思いやりのある子女に育つよう、姉に続いて『聖母』に入学させて頂きました。マ・メール方のご指導のおかげで、言葉使いは丁寧、廊下は走らず大声を立てずお行儀の良い子供に育ちました。中学入学の頃には、マルグリット・ゴーテ校長の先見の明あって、当時まだ珍しかった習熟度別授業が取り入れられ、高校の入学式では「皆さんはお料理が上手に出来ることに満足してはなりません。火を加えると何故そうなるのか等、科学的な目を持ってください」といわれ、自分で考え、その考えをしっかり述べ、行動出来るような女性の育成をと、今現在の教育的観点からもなんら遜色ない目標を掲げてご指導くださったことに感謝するばかりです。

 校門でマリア様に一礼、日々の祈り、宗教の時間や行事を通してマ・メールや神父様方のお話を伺い、知らず知らずの内に「人を思いやるこころ」も育んで頂きました。その精神は、社会に出てからあらゆる場面で生かされていると思います。

 我々自身も毎年の同窓会開催。「同窓会に来られない人とも今を分かち合おう」がモットーの学年新聞『るるもんど13』の発行を通して交流を続けてきました。なかでも、先生方、上下級生も一緒にルルドを訪問する恵みに与れたことはこの上ない喜びでした。そして今コロナ禍の中でも、Web上で情報や意見交換、祈りを呼びかけ合い交流を続けています。