京都聖母学院中学校・高等学校 川口 恒久 校長先生 からのメッセージ

『100年前のメッセージは今も新しくあり続けて』

みなさまと創立100周年の記念すべき節目を祝うことができる喜びとともに、これまで聖母女学院をお支えてくださったすべてのみなさまへ、心より感謝申し上げます。

わたくしが聖母女学院に入職した当時、学校にかかわる人たちの聖母に対する愛着がとても深く、驚いたのを覚えています。言葉では表現しがたいものですが、まるで家族にも似た共同体のような繋がりを強く感じ、自分がその一員となったのだとしだいに思い始めるようになりました。

そして、数十年を経た今は、この学校を創立されたシスター方は、カトリックの精神のもと、今もなお色褪せることのない教育理念を伝え続けられているのだと強く意識するようになりました。その具現化された姿が、同窓生の方々の生き方であり、社会の中で花開いた聖母女学院の奉仕の精神だと思います。

先日もなつかしい卒業生が、学校を訪ねてきてくれました。社会で活躍している彼女たちの姿を確かめながら、100年前の創立時に込められたシスター方の思いが、今もひとりひとりに脈々と息づいているのを感じずにはいられませんでした。あらためて創立者の言葉は100年前の人たちに向けられた言葉ではない、それはいつも新しく、今に生きる者へ込められたメッセージなのだと確信しています。

創立100周年おめでとうございます。