聖母女学院高等学校・香里ヌヴェール学院高等学校同窓会 かおり会 45回生 小宮山 礼 様からのメッセージ

小宮山礼様

聖母での思い出

 創立100周年おめでとうございます。

 63年前枚方にあるうみのほし幼稚園の椎山先生のお勧めにより、聖母に入学致しました。幼すぎた私はその立派な校舎に感動する事もなく、当たり前の事として通っておりました。私が三人の子供を出産しました産院の先生から他の動物と違い人間は育っていく過程で人間になっていくと聞きました。聖母で過ごした日々はまさに人間として育てて頂いた12年間でした。

 入学当時は岩戸景気の真っ只中、日本が高度成長に突き進んで行く時期でした。聖母にも短期大学ができ、新しい校舎も建設されました。この世の中は右肩上がりに進んでいくものと思っていた様に思います。フランスからいらした創立者レベランドメール以下七人のマメール方もご健在で、今思えば世間とは隔絶された別世界でした。校則もまだまだ厳しい時代でした。当時は世間の流行も目まぐるしく、又流行ればみんながそれに靡くという時代でもありました。髪型の流行もコロコロ変わり、困り果てた先生方は、とうとう流行りでない髪型というのを規則にされました。それに対し、ある生徒がそれじゃ桃割れはいいんですか?と質問したとか。笑い話になる様な逸話は、この世間離れした空間にはいっぱいあった時代でした。

 新しい100年にむかって歩み出した聖母に輝かしい未来のある事をお祈り致します。