理事長メッセージ
「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、
わたしもその中にいるのである」
カトリックミッションスクールである本学院において、すべての子どもたちに実感していただきたいことは「どんな時にも神さまがそばにいてくださる」ということです。このことは、子どもたちが自らの人生を生き抜いていくうえで、どのような困難にも負けず、すべての人々が平和に暮らせる社会の実現に向けて他者に奉仕していく志を育てる原動力となるものです。子どもたちは、親や教職員、そして友だちから信頼され大切にされる日常生活をとおして、自分が社会においてかけがえのない存在であることを深く感じていきます。そして、自分からもまわりの人を大切にしたいという心からの思いや行動する力を身につけていきます。そのようにお互いを思いやれる関係が結ばれたときに、人々は神さまの存在に気付き感謝するのだと、マタイはイエスの言葉を伝えています。
戦争・貧困・災害・犯罪…ますます混迷を深める現代社会において、本学院の建学の精神である「愛と奉仕と正義」が今こそ求められています。私は、「愛と奉仕と正義」の建学の精神に照らし、「常に子どものために最善を尽くす」ことを学校経営の柱にすえ、志を共有する教職員とともに、子どもたちにとって、本学院を最高の心の育成の場にしていきたいと考えます。