校長ブログ
2026年07月25日
Aちゃんの思い出
今日から5年生SSCの選択合宿の一つとして、子どもたちがオーストラリア・アデレードでのホームステイに出発します。アデレードでの本校のホームステイの歴史は25年くらい遡ります。交流する学校は変わりましたが、信頼し合う学校と学校が協力して作るプログラムで、子どもたちにとっても非常に心に残る体験となっています。無事に旅を終え8月3日に帰国してくれることを願っています。
夏休みを迎えると、教員1年目の夏のAちゃんのことを思い出します。Aちゃんは私のクラス一の元気者。お母様との個人懇談でも腕白な彼の話で盛り上がり「また来学期、お待ちしています。」とお別れしました。ところが2学期始業式に彼は来ませんでした。翌日も、そして翌日も。おうちとの連絡も繋がらず。教頭先生から学校を辞められたと聞いたのは1週間後でした。何があったのか、今どこでどうしているのかもわからず、あっという間に終わった担任でした。それから10年以上の時が流れ、1通のハガキが届きました。なんとAちゃんからでした。そこには家庭の事情でお母様と海外で暮らしていたこと、また今は日本のある街で学生として頑張っていることが、連絡先と共に記されていました。すぐに連絡を取ったのは言うまでもありません。そしてそれから1年後。私よりはるかに背が高くなったKちゃんに再会しました。一時は不良をしていて心配をかけたが、諦めず誰よりも厳しく寄り添ってくれた母親のおかげで今があると語ってくれました。現在は家庭を持たれ父親となって立派に頑張っておられます。
私学の小学校では出会ったご縁がずっと続くこともしばしばです。その中で感じるのは「ここで過ごす小学校時代ほど幸せな時はない」ということ。長い人生には病気もあり、家庭の予期せぬ事情もあり、仕事の失敗や不調も必ずあります。様々な苦難に出会って連絡してきてくれる卒業生も少なくありません。やがて誰にでも訪れるその苦難をどう考え、どう乗り越えていくか。本校での経験がその時にこそ役に立たねばならないと考えます。そのためにも保護者の皆さまと力を合わせて、優しさと勇気を兼ね備えた人間力を育てねばなりません。