校長ブログ

BLOG

2026年08月3日

挑戦する人に励まされました

 今日無事に5年生がオーストラリアから帰国しました。初めてのホームステイで思い出もいっぱいできたことでしょう。久しぶりの我が家での団欒。どうかゆっくり疲れを癒してほしいです。

 昨年の今日、顔面の左側が突然動きづらくなり麻痺を起こしました。帯状疱疹が原因であることがわかりその後入院したのですが1年が経ちました。それ以来麻痺をはじめ障がいは他人事ではなくなり、いかに多くの方々が様々な障がいを抱えながら頑張っておられるかを考えるようになりました。先日も、テレビで全国高校野球和歌山大会の始球式に、全盲の元高校球児の方がマウンドに立たれた報道を見ました。その方は稲川祐司さん。稲川さんは現在和歌山盲学校高等部3年生の37歳。私と同じ丹後の出身でプロ野球を夢見て、日本航空石川高校に入学。しかし高校1年生の時に難病の「全身性エリテマトーデス」と診断され野球を断念。やがて理学療法士の資格を取り病院で働き、人生に光が見えたのも束の間、勤めて3年目の26歳の時、脳内出血を起こし2か月間の意識不明になられたのです。目覚めた時には音は聞こえるものの何も見えない状態で左半身にも麻痺も残りました。「もう死にたい。」と病院でコードを首に巻いて死のうとしたところを看護師に見つかり止められたことも。リハビリに取り組んで白杖を手に歩けるようにはなりましたが、道端で電柱にぶつかることもあったそうです。けれども稲川さんにある気づきが転機となります。「目は見えなくても支えてくれる周りの人への感謝の気持ちが見えてきたのです。目が見えている時から自分は支えてもらっていることに気づいたのです。」一人暮らしを始めて手に職をつけるため、盲学校に入学。全国盲学校弁論大会でも全国2位に輝き、今は鍼灸師の資格を取ろうと頑張っておられるのです。始球式の話は盲学校の校長先生からあったそうで「野球を諦め、失明しても頑張っている人がいることを知ってほしい。」とチャレンジされたのでした。同じ野球人として、また丹後人として、マウンドの稲川さんは輝いて見えました。とても励まされたニュースでした。