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2020年02月5日

学びのつながりと、主体的に学びに向かう力

学びのつながりと、主体的に学びに向かう力

学校の中を歩いてみると、2年生が、「はこのかたちをひらいてみよう」という学習をしていました。「ティッシュの箱を切り開いてみると、どんなかたちになるかをみつけること」がプロジェクトの学習です。

これは、いわゆる「直方体の展開図」を探していることになるのですが、子どもたちは、箱を切り開いたり、紙で箱の形を作ったりしながら、「他の形はないかな?」「ひっくり返すと同じだよ…」「もっと他にも作りたい!」と話しながら、手と頭を動かしながら学習を進めていました。結果的にこのクラスでは17通りのかたち(展開図)がみつかったようです。

そういえば、この子たち、1年生のときには、直角三角形の色板を数枚使って、「辺と辺がぴったりくっつくかたちは、何通りあるか」というような学習をしていました。その時にも同様に「ひっくり返すと」とか「回してみると」といった見方を身につけましたが、今回の学習では、その対話や見方がパワーアップしていました。入学時から自然と染み込んできた「モノの見方や考え方」は、様々な思考の場面でつながり、それを活用する姿に、成長していることを実感しました。

翌日、子どもたちの中に、授業の学びの中でみつけた「かたち」を、家に帰ってから必死に自分のノートに書きなおしてきている子がいました。「自分の中でもう一度整理して書いてみる」という、まさに「主体的に学びに向かう姿」がそこにありました。

直方体の展開図は、54通り程度あることが一般的に言われています。そのことを担任が子どもたちに伝えると「え~!さがしてみたい!」と大盛り上がりでした。

「18通り目を見つけたい!」という、子どもの心に火をつけた担任は、新しい展開図が出てくることを楽しみにしています!