校長ブログ

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2024年02月29日

沖縄の地で

6年生は、卒業旅行で沖縄に行きました。目的は沖縄の歴史を学ぶことと平和学習です。那覇空港に着くと、大阪の寒さとは全く違い日差しが眩しく感じる初夏のような気候でした。まず、沖縄本島南部の南城市にある糸数カブチラガマに行きました。この場所は全長が270メートルの自然洞窟で地域の方々の避難場所でしたが、地上戦が激しくなると南風原陸軍病院の分室となりました。約600名の患者が担送されてきたそうです。しかし、しばらくするとこのガマも危険がせまり撤退となり、重症患者が置き去りにされ、米軍からの攻撃も続き、多くの尊い命がなくなりました。

ガマの中で全員が懐中電灯を消し、経験したことのない真っ暗闇の中で、当時ここにいた方々へ思いを馳せました。怪我をして呻き苦しんでいる人、意識朦朧としている人、手の施しようもなく亡くなった人、爆撃の音がすると息をひそめる、恐怖で体が震える、目の前でさっきまで一緒にいた人がなくなる。生きたくても生きられない悲しい戦争はしてはいけない・・・。ひめゆりの塔で祈りをささげました。

沖縄の地は、命の大切さ、平和の意味を考える貴重な時間を与えてくれました。