校長ブログ

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2025年12月8日

温かい子ども達の言葉に励まされました

 「あっ、校長先生や!」正門で立っているとそんな声がしました。「お久しぶりです。」「大丈夫ですか。」「おめでとうございます!」朝の挨拶もそこそこに、何人もの子ども達が温かい声をかけてくれました。8月初めに病気になってから実に4か月ぶりの学校でしたが、子ども達の明るい笑顔と声に、不安だった心が一気に晴れました。有難いことです。保護者の皆さまには長期間にわたり大変なご迷惑をおかけすることとなり、本当に申し訳ございませんでした。一気にダッシュ…とはまだいきませんが、今日から頑張ってまいります。
 今回の病気では顔面麻痺を経験しました。僅か3日間で動かなくなりました。瞼が閉じられない、口元から水がこぼれる、うまく喋られない、なかでも一番ショックだったのは笑おうと思っても笑えないことでした。けれどもこの体験から多くの気づきを得ました。療養中のある日。テレビでサリドマイド薬害事件のドキュメンタリーを見たのです。ほぼ私と同世代の方が「一度でいいから笑ってみたい。笑顔を返してほしい。」と訴えておられました。街には病気、事故、高齢等、様々な事情で体に麻痺を抱えた方が沢山おられるのです。その日から電車やバスに乗っても、体に麻痺を抱えた方々に思いを持って気づけるようになりました。これもまた有難いことです。
 多くの方々にお世話になり今日を迎えられたことに感謝します。