校長ブログ

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2026年08月6日

今日は広島の原爆の日です

 今年の6月23日にはブログを書けず後悔しています。そう「沖縄慰霊の日」です。そして今日は「広島・原爆の日」。9日の「長崎・原爆の日」と並んで忘れてはならない日だと思います。私の親戚家族が長崎で被爆死した関係で、幼い頃から墓参のたびにひどい火傷のこと、髪の毛が抜けて亡くなったこと、ここには爪と遺髪しか埋葬できなかったことなどを父から聞かされていました。本校も長崎、沖縄に平和学習に行きます。最近では「戦争の実相」を伝える展示にしんどくなる子どももいるのも事実で、配慮は必要です。一方、「戦争の実相」という意味で、15年ほど前に本学に来られた恵子ホームズさんのお話が忘れられません。彼女は英国人と結婚後、三重県の故郷に、捕虜として亡くなった英国人16人の立派な墓があるのを見たことがきっかけで、その捕虜の母親を探し出し墓の存在を伝えることから、元軍人であった英国人を日本に招く「心と癒しの和解の旅」の活動を始め、ずっと継続されている方です。活動を始めた頃は元軍人の大半が反発されたそうです。それもそのはず戦時中の日本軍による加害行為は元軍人の心にもまた現地住民の心にも記憶されています。元軍人の中には「日本人は戦争のことを何も知らない!教えていない!」と強い不信感があったそうです。それでも日本に来て当時の元日本軍の人物と会い「ごめんなさい。」「日本に来てくれてありがとう。」との心からの言葉に癒された方も多くあったそうです。その方々は来日すると必ず広島か長崎を訪ねました。彼らは原爆が落ちたから戦争が終わり自分が自由になれた、という考えを持っていましたが、原爆資料館を訪ねてびっくりされると言います。一般の市民、女性や子どもが被爆し、こんなに苦しんだことを初めて知って「申し訳なかった」「我々がやったことだ。」と謝る人もいたそうです。恵子ホームズさんは「加害があり被害があって戦争なのです。ロンドンの大英博物館には歴史上のイギリスの加害と被害が両方展示されています。しかし気になるのは日本の資料館には被害しか展示されていない。加害の事実、被害の事実を両方展示しなければ戦争の実相は伝わりません。」と語られました。確かに私も日本軍の加害についてほとんど学んだことがありません。そのことがずっと気になっていたので、昨年の療養中に日本軍の加害の事実を書いた本を読み漁りました。ほんの一部だけでも1942年のシンガポール華僑粛清、バターン死の行進、1945年マニラ市街戦での大虐殺…。この流れの中で沖縄戦、二つの原爆があります。世界の至るところで戦禍が止まず核抑止力が叫ばれる今こそ、世界の子どもたちの平和な未来を創るために、「戦争の実相」について自ら学ぶことが、この国に生まれた自分の責務だと感じます。