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2017年12月1日

4年生アイマスク体験

4年生アイマスク体験

今日の3,4時間目はアイマスク体験がありました。
ボランティアの方々から介助の仕方の説明を受けた後は、2つのグループに分かれて
アイマスクをつけての「歩行体験」と「日常生活体験」を行いました。

「歩行体験」のグループは、ペアになりアイマスクでの歩行と介助者役を交代でしました。
普段歩いている道でも、見えなくなると一気に怖くなります。
はじめは「怖い!」「今どこにいるの?」などと言っていた子どもたちも
歩き進んでいくにつれて、介助者の子どもを信頼して任せている姿が見られました。
また、介助者も難しく、歩行者に肘をもってもらって歩くのですが
自分が歩く分の道だけではなく、横にいる歩行者の歩く分の道も確保しなければなりません。
つまり、二人分の道幅が必要になるのです。
そういうことも考えながら、介助者は安全に通ることのできる道を選んで
進行方向を決めながら歩かなければなりません。
階段でも、「上がります」、「降ります」、「砂利道を通ります」、「最後の段です」というように
細やかな声かけと気配りが必要になります。
見えることが当たり前である人にとっては、見えないことの怖さや不便に感じることは
なかなかわからないものです。

「日常生活体験」のグループは、「ユニバーサルデザイン商品をさわる体験」、「お金をさわる体験」、
「洋服をたたむ体験」に挑戦しました。
ユニバーサルデザイン商品とは、障害のあるなしに関わらず、誰もが使いやすい商品のことです。
シャンプー、リンスにあるきざみを見つけたり、国語で習った点字を発見したりして
いつもとは違った視点で日用品に触れていました。
お金をさわる体験では、アイマスクをした状態で財布の中から言われた金額だけお金を取り出します。
目が見えない状態だと、5円玉と50円玉、10円玉と100円玉の違いがわかりにくいのです。
普段何気なくしていることが視覚をなくした瞬間に難しくなります。
しかし、できないわけではありません。子どもたちは手触りを頼りに一生懸命に探っていました。
洋服をたたむ体験では、アイマスクをした状態で靴下をさわってペアにしてたたんだり
ひっくり返った洋服を元に戻してたたんだりしました。
子どもたちは、「これと、これは生地が違うなぁ・・・」、「この服は袖が細長いからわかった」、
「長さが一緒だからペアかと思ったら違った…」、「ここにワンポイントがあったからわかった」など
様々な発見をしていました。

今回の体験をとおして、自分には何ができるのかを考え、
進んで周りの人のために自分の力を使ってくれるようになってほしいと願っています。

少しのすき間でも声をかけて歩きます。

階段は一段一段慎重に上ります。

容器にある点字を読む体験もしました。

言われた金額を取り出す体験もしました。