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2021年09月9日

5年【宗教】小さないのちと銀メダル

日本で1年遅れで開催されたオリンピック・パラリンピックが終わりました。みなさんも、テレビやニュースでたくさんのスポーツのすばらしさや、選手たちのうれしい声、くやしい思いなどにふれることがあったのではないかと思います。

5年生は、やり投げ”の選手で、銀メダリストとなったマリア・アンドレイチク(ポーランド)という選手の話をもとに、宗教の学習をしました。新聞にも出ていたので、このお話を知っている人もいると思います。

オリンピックが終わって自宅で休んでいたアンドレイチク選手は、ポーランドの生後8ヵ月の男児が、手術費用がなくて心臓手術を受けることができずにいるというニュースをテレビで知りました。アンドレイチク選手は、赤ちゃんの手術費を手助けするため、フェイスブックを通じて、自分のとった銀メダルの買い手を募る動画を投稿しました。

銀メダルをオークションサイトに出品したところ、ポーランドのコンビニのザブカという会社が、その銀メダルを買い取り、アンドレイチク選手は1200万円あまりのお金を、手術を必要としている家族に渡すことができたというお話です。

銀メダルを手にしたザブカの会社は、「われわれは美しく、非常に高貴なオリンピック選手の行動に感動したので、銀メダルを持ち主に返したい。」という考えで、銀メダルをアンドレイチク選手に返還しました。

手術には、その倍のお金が必要でした。あと半分を出したのは、ある赤ちゃんの両親でした。自分たちの赤ちゃんも手術を受けるためにお金をためていた。しかし、手術の前に、自分たちの赤ちゃんは亡くなってしまった。だから、このお金を使ってほしいと渡されたそうです。

聖書の中に、「あらゆる貪欲に対してよくよく警戒しなさい。たとえたくさんの物を持っていても、人のいのちは、持ち物にはよらないのである」(ルカによる福音書 12:15)という箇所があります。

オンライン授業なので、思いを簡単に共有することはできませんでしたが、自分の力を人のために使えること、分け合えること、物が心に変わること、人の心によって、幸せや感謝を何倍にもふくらませることができること…などをかみしめながら考えることができたのではないかと思っています。