校長ブログ
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2024年11月1日
死者の月の祈りを捧げました
カトリック教会の暦では「死者の月」である11月を迎えました。1時間目にカトリック香里教会の林神父様をお迎えして、ベルナデッタホールで全校祈りの集いをしました。昨年の10月以降にお亡くなりになった子供達のご家族を紹介して、みんなで心からお祈りをお捧げしました。神父様は「カトリック教会では『死』は悲しいことでも暗いことでもありません。神様が天国に迎えてくださることですから。」とお話してくださいました。この死生観は日本人にとってはなかなか理解し難いことかもしれません。確かにカトリック教会の葬儀では「黒」ではなく「白」を基調として使用します。これは「死」を新しい永遠の命への出発ととらえるからです。
この1年間。皆さんの中にも身近な方を亡くされた方もいらっしゃることでしょう。私も、共に長年聖母女学院で働いてきた仲間を亡くしました。頑強な体の持ち主で何でも話せる良い親友でしたが、病気がわかり1年の命でした。またかつて同じ時期に共に私立小学校の校長になった親友。彼はまだ現職でしたので久しぶりに一緒に働けると思った矢先、体の不調を訴えて一日で亡くなってしまいました。神父様に「悲しいことでも暗いことでもありません。」と言われても、別れは辛く寂しいものです。けれども、誰もが一度は死ぬということ。そしてそれが何時かは誰にもわからないということ。この事実から目を逸らさないことは、「人間として今を生きる」うえで大事なことです。
限りある戴いた命を、誰のために何のために使うか。子供達と考え続けたいと思います。