校長ブログ
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2025年06月23日
「平和」を考える一日に
梅雨空が戻り、久しぶりの雨に何かホッとします。今日は朝礼で創立記念まとめの祈りの集会がありました。奉仕隊の子どもたちの司会進行のもと、この1か月の実践をふり返りました。創立者は「平和の天使」という言葉で、社会の中で人々の幸せのために動ける人になるように願いました。
ちょうど今日は「沖縄慰霊の日」。80年前の太平洋戦争末期、24万人を超える犠牲者を出した沖縄戦。沖縄県民と共に私たちにとっても鎮魂の一日でなければなりません。にもかかわらず、昨日はアメリカがイランに攻撃を行い、戦禍が拡大しつつあります。テレビでは、イスラエルやアメリカの指導者が繰り返し「力による平和実現」という言葉を述べていました。相手が降伏するまで徹底的に攻撃を続けるというのです。祈りの集会の中で私は子どもたちにこう話を切り出しました。「あるところに分厚いコートを着た男が歩いていました。それを見た太陽と北風はどちらがコートを脱がせられるかを競い合うことになりました。」子どもたちがざわつきます。そう、このイソップのお話を沢山のこどもが知っているのでしょう。「どちらのやり方が相手の心を変えるやり方でしょう。そう太陽だよね。力づくでは絶対に平和は来ないのです。どうか太陽のようなやり方でまわりの人を幸せにできる平和の天使をめざしましょう。」平和とはどんなことか、平和が何故大事なのか、また本当の勇気や優しさとはどんなことか、人々の幸せのために動くってどんなことか等について、またご家族でも話題にして戴くと有難いです。それも大切な宗教教育です。