校長ブログ

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2025年09月16日

命を預かること(その1)

9月11日(木)、男子児童2名が職員室前で3年担任と神妙な顔をして立ち話をしていました。何かしでかしてお説教かと思いましたが、手にはプラケに入った全長15㎝ほどの立派な「ヤモリ(家守)」が一匹。流れ的に私も話に加わることに。

3年生、4年生の2名が一緒に捕獲したものの、どちらが飼育するかでもめて3年生の担任のところに来たようです。

ヤモリをどうするか2名のやり取りを聞いていると、
① どちらかの所有にして自分の教室で飼育する。
② 1週間交代で教室で飼育し、餌やりは一緒もしくは交代でする。
教室移動させるとストレスがかかるとか、両案とも互いに納得ができないようで、膠着状態かと思われました。

私から、飼育の難しさも気になり何点か確認しました。
「飼育するということは命を預かること。好きも大切だけど最後まで責任を持って飼育できる?」
「エサは生きた昆虫とかだけど毎日エサやりや捕獲できる?」
「トカゲの仲間は気温が下がれば自分の体温も下がるため秋から冬は冬眠する。今は大丈夫だけど、その間はどうするの?」
「今はプラケの中はヤモリだけだけど、隠れる場所とかはどうするの?」
などを聞いてみると2名とも「…、…」になりました。

すると1名は「逃がしても構わない」と言い出しましたが、1名の結論が出なかったため2名とも一晩考えて、こうしたい等を明日担任に伝えることとし、この日は職員室でヤモリを預かりました。

さて、明日はどういった展開になりますでしょうか。注目していきたいと思います。

本学は自然豊かな環境のため、草花や昆虫以外にヤモリやトカゲも数多く目にします。好きな子どもには最高の環境ですが、そうでない子どもや大人にはとんでもない季節かもしれませんね(でも、ヤモリ…案外かわいい顔してますよ)。