校長ブログ

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2025年12月12日

ロザリオの祈りがありました

 「先生、雪降ってた!」正門に駆け込む子どもが教えてくれました。今朝は一気に冷え込みました。ロザリオの祈りの会があるため、挨拶を早めに終わって聖堂に急ぎました。低学年の子どもを中心に70人ほどの子どもが集まってロザリオの祈りを唱えていました。ロザリオとは形が数珠に似たカトリック信徒のお祈りの道具です。この道具を使って「主の祈り」を1回「アヴェマリアの祈り」を10回「栄唱」を1回唱えるのです。本校ではこの祈りの会に参加した子どもに、小さな穴の開いた綺麗なビーズ玉を1個、渡すことになっています。これをいくつも集めて糸に通しオンリーワンの自分の手作りロザリオを作るのです。私が本校に来た30年前にはもう既に実践されていた伝統的な取組です。

 アヴェマリアの祈りは次のような言葉で始まります。

「アヴェマリア 恵みに満ちた方 主はあなたと共に おられます  あなたは女のうちで祝福され ご胎内の御子イエスも 祝福されています」

 天使から受胎告知の際にマリアにかけた言葉(ルカ福音書1章28節)とマリアの親戚のエリザベトがマリアに告げた言葉(ルカ福音書1章42節)がもとになった祈りです。まさに世界で初めてのクリスマスにつながる美しい場面です。「皮膚から入る宗教教育」という言い方もしますが、まさにヌヴェールでの生活は、友だちと手を合わせてお祈りをすることが当たり前に感じることを目指しています。

聖堂で祈る小さな背中を見つめながら、これからの人生の中でどんなに苦しい時も、この「祈る」体験を通して、神様が必ず傍にいてくださることを心に刻んでほしいと願いました。