校長ブログ
2022年02月17日
聖ベルナデッタの実践

1年生が宗教の授業にベルナデッタについての掲示物を見ながら学習しました。
「あなたがたの父があわれみ深いように、あなたがたもあわれみ深い者となりなさい 。愛の道にあって、苦しむ人の傍らにいる」((ルカによる福音書6章36節)
今年2月11日「ルルドの聖母」の日に記念される、カトリック教会の「第30回世界病者の日」に先立ち、教皇フランシスコが発表されたメッセージの言葉の中に、「すべての病者とその家族、関わる方々、医療従事者のために聖母マリアの執り成しにゆだね祈ります。」とありました。上記の聖書の言葉の意味を子どもたちと共に考えていきたいと思います。
また、2月11日は「ルルドの聖母の記念日」でもあります。1858年2月11日、フランスのルルド近郊のマッサビエールの洞窟に、ベルナデッタが妹と友達の3人で薪拾いに出かけたときに聖母マリアがご出現。この聖母マリアのご出現は18回にも及び、その中で湧き出た水が、数々の奇跡を起こし病人を癒したことはあまりにも有名です。聖母マリアのご出現は、教会当局によって神聖なものとして承認され、ルルドは数多くの人々が巡礼に訪れる聖地となりました。
その後、ベルナデッタは聖母女学院を創立したヌヴェール愛徳修道会のシスターになり、看護の仕事に従事し、「病人の世話については貧しい人の中にイエス・キリストをみることを忘れないようにしなさい。病人が汚ければ汚いほど、その人を愛さなければなりません。」とおっしゃいました。また、生来病弱であったため、病床にあったときには病気の苦しみを受け入れ、周りの人々のために祈りを捧げました。そして、1879年、35年の短い生涯を閉じ、1933年には聖人に列せられました。腐敗をまぬがれた遺体は現在、本部修道院の聖堂に安置されており、そこは世界中からやってくる人々の祈りの場、巡礼の地になっています。
聖母マリアと聖ベルナデッタは、本学院にとって特別な存在です。ベルナデッタに倣う実践をこの2月に毎年行っています。