校長ブログ

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2022年11月3日

死者の月 追悼祈りの集い

「わたしの父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることである」
(ヨハネによる福音書6章 40 節)
今月は死者の月です。
本日の追悼祈りの集いでは、香里教会の昌川神父様にお越しいただき、本校の児童のご家族やご親戚の方でこの 1 年の間に亡くなった方々、そして戦争や災害、事故、病気でこの世の生を終えなければならなかった方々のために祈りました。キリストの恵みのうちに永遠のいのちへと迎えられますように。
—昌川神父様のお話—
「死者のために祈る」
命は苦しい狭い道を通って生まれ出ると「幸せ」に向かって全力で生きていきます。しかし、先の方を見ると誰にも「死」が待っています。まるで死刑の宣告を受けてこの世に生まれ落ちてくるような人生に何の意味があるのかと誰もが戸惑ってしまう私たちの人生ですが、宇宙を造った神さまが人間も造ったから神さまはその意味をご存じです。
神さまは、人間を体と心で造りました。体は見えますが、心は見えません。神さまも見えませんから心は神さまの世界のものです。体は、ちょうど植物が生長して花を咲かせ実を結ぶと枯れていくように心を育てると役目を終えて土にかえっていきます。育てられた心は、神さまのところに行き「永遠の命」をいただいて幸せになります。私たちは「生きる」とか「死ぬ」とか言っていますが、本当は、この世で「生きる」とは神さまと共にいること、「死ぬ」とは神さまから離れることです。

人間は「生きる」ために生まれてきましたから、私たちの人生は、神さまとともにいることができる心を育てるために体があるのです。体で心の花を咲かせ実を結ばせて、体は役目を終えて土にかえり心は神さまのところにいて幸せになるのです。
だから、もうすでに土にかえった人々、家族が神さまのところで幸せにいられるように祈ることはとても大切なことなのです。祈る心をもちましょう。

※聖堂から各教室に Zoom 配信して祈りの集いを行いました。今回の祈りの集いは 5 年生が聖堂で祈りました。奉仕隊の子どもたちが進めてくれました。