校長ブログ

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2023年06月5日

祝 創立100周年

聖母女学院が玉造に開校したのは1923年(大正12年)。創立記念日6月3日は、創立者であるメール・マリー・クロチルド・リュチニエのお祝いの日にあたります。

1921年3月、フランスのヌヴェールにあるヌヴェール愛徳修道会の7人のシスター方は遠い日本に向けて南フランスのマルセイユ港から出航され、コルシカ島からクレタ島、スエズ運河を通って紅海を通り、ジブチ、コロンボ・・・。はじめの間は「少しでも土の上を歩いてみたい」と、いくつかの寄港地で元気に上陸していたシスターたちも、日が経つにつれ、息苦しい暑さのため動く気力さえなくなってしまいそうだったようです。暑さは増す一方の中、シンガポール、サイゴン、香港、上海を経て40日間の航海の後、5月8日午後に神戸港に到着しました。到着した次の日から住居探しを始め、まずは玉造の地に落ち着かれた後、しばらくして香里の地に移られました。その当時日本は第1次世界大戦後の経済不況であり、学校建設や開校準備と共に日本の習慣や日本語を早く覚えることにも並々ならぬ努力をされたこと、シスター方を支える日本人もいてくださったことは語り継がれ、聖母女学院がいまあるのは、先人の方々の学校への深い愛、私利私欲を捨てて学校のために働いた数えきれないほど多くの方々のおかげです。

創立者がしばしば語られた言葉「神様からのよい知らせを人々に知らせる使命を持っている学校です。ですから皆さんは、真理を求め行う誠実さと勇気、私利私欲にくらまない清い心を持ち、神様から与えられた才能や知恵や体力を磨き、自分の才能を、人を幸せにするために役立てる人になりなさい。」。この精神をこれからも教育の礎としてまいります。