校長ブログ

家庭学習システム

今日は、京都聖母学院小学校の先生方が、子どもたちが学校に通えない期間に行う家庭学習のシステムをどのように作っているかをお話します。

3月は学校再開に向け、京都府文教課、都道府県等からのガイドラインに従い、学校生活のすべてを再編成しなければなりませんでした。これには多岐に渡る計画が必要でした。社会的距離、健康観察の基準作り、手洗い、消毒、およびその他の特別な要件を備えた学校再開の準備には、非常に時間がかかりました。しかし、4月に入ってから、予定していたすべてをキャンセルする必要があることが明らかになりました。子どもたちが、学校に戻ることができなかったため、包括的な在宅教育システムが必要になったのです。

ホームスクーリングシステムの準備で先生方が1番心配したのは、どうすれば子どもたちが戸惑わず家庭学習を進められるかということでした。家庭学習の仕方を子どもたちが理解するために、始業式を行いたいと思いました。しかし、始業式直前に、京都も感染状況が悪化したため、これも不可能になりました。ホームスクーリングシステムをセットアップするには、保護者の方にソフトウェアをダウンロードしていただき、ログインできるように、家庭でデバイスの準備をしていただく必要があります。事前の調査から、すべての児童が家庭での学習に適したWIFIおよびデバイスにアクセスできるわけではないことがわかっていました。

このため、本校は家庭学習システムを3つ設定しました。 (1)郵送される教科書・ワークシートの活用。(2)ダウンロードの活用。Google Classroomや学校HPを使用してビデオ、PDF、テキストメッセージを送信。 (3)LIVE授業の活用。Google Meetビデオ会議システム。これは、ズームと同じような形式ですが、セキュリティが強化されています。京都聖母では、すでにICTにChromebook PCとGoogleシステムを使用しているため、このシステムを在宅学習にも広げました。

6年生が今週Google Meetによるライブ授業を開始しました。このライブクラスを延長し、子どもたちとの双方向な時間を可能であれば増やしていきたいと思います。下の写真は、先生方が作ってくださったの授業ビデオの一場面です。先生方はスマートフォンなどを使って動画を作っています。また、Powerpointのスライドを動画に変換して動画を作成しています。

今、私たちはもう一つのハードルに直面しています。来週から、出勤人数を減らさなければなりません。在宅勤務をしていただかなければならないのです。最後の写真も6年生の先生が自宅で作ってくださった動画資料の2枚です。今は、子どもたちも先生もそして保護者の方々もともに学校に集うことはできませんが、子どもたちの健康と学習をあらゆる手段で確保したいと思います。

校長 ブレットマックスウエル