2025.12.03 │2年 2年生 算数「はこの形」― 実物にふれて学ぶ“立体の世界”
2年生の算数は、「はこの形」の学習を進めています。
今年の学びでは、教科書だけでなく “本物の箱”にたっぷりふれる体験を取り入れ、子どもたちが立体の特徴を“手で感じながら”理解できるように工夫しました。
子どもたちは、菓子箱・ティッシュ箱・文房具の箱など、さまざまな実物の箱を手に取り、
「面はいくつ?」
「形は四角?長方形?」
「同じ大きさの面はあるかな?」
と、友だちと相談しながら調べました。
「まわりの箱も、みんな形がちがうんだ!」
「同じ箱でも、面の形や大きさがちがうんだね」
と、新しい発見がたくさん聞こえてきました。
次に子どもたちは、
正方形・縦長の長方形・横長の長方形・細長い長方形
の4種類の面を4枚ずつ受け取り、
「この4種類だけで、どんな箱がつくれるだろう?」
という課題に挑戦しました。
友だちと相談しながら、
「同じ形の面を向かい合わせにするには?」
「組み合わせるとどんな大きさの箱になる?」
「面の形が変わると、できあがる箱の形はどう変わる?」
と試行錯誤して、直方体を完成させました。
「縦の長い面を使うと細長い箱になった!」
「正方形を使うと残りの4枚は同じ形になった!」
と多くの気づきの声が聞こえました。

また、「サイコロ型の箱もつくりたい!」と希望が上がり、子どもたちから
「正方形の紙を6枚ください!」
と言いにくる姿もみられ、箱の形への興味が深まったことを感じました。
その次には、箱の形の “骨組み” を作る活動をしました。

子どもたちは、
数え棒(=辺)と粘土玉(=頂点) を使って、
直方体や立方体の“骨組みモデル”づくりに挑戦します。
「辺は何本必要かな?」
「頂点は全部でいくつ?」
「向かい合う辺の長さを間違えると形が崩れるよ!」
と、実際に組み立てることで、辺と頂点のつながりを、身体感覚として理解しました。

この箱の学習は今後4年生の立体の展開図などにつながる大切な学習です。
実物に触れて身体で学ぶことで知識以上の学びがあると願っています。



