校長ブログ
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2024年06月17日
「助けて!」って言える子供になろう。
今日は全校朝礼で久しぶりにお話しました。創立記念の6月も中旬。「一体どんな子供を育てたいと願ってこの学校は創られたのでしょう。」と話し始めました。「この学校で育てたいと思われたのは、何よりも逞しい子供。どんな困ったことがあってもそれを乗り越えていく強い子供なんだよね。」「でも本当に『強い子供』ってどんな子供なんだろう?力が強い子供?喧嘩が強い子供?大きな声で相手を黙らせられる子供?そうなのかな?」子供達もそうではないかも…と真剣に考えています。「校長先生が思う『強い子供』は『助けて!』って言える勇気を持った子供だと思います。皆さん、『助けて!』って言ったことはある人、手を挙げて。」沢山の子供が手を挙げました。「誰に言ったかな?おうちの方。友達。そう自分がこの人なら信じられるって思う人に言ったはずだよね。そんな人がいてくれて良かった。手を挙げた人。勇気ある本当に強い子供だよ。」でも大切なことはもう一つあります。「さらに『強い子供』はね。『助けて!』って言ってもらえる子供。その声を聞いたらすぐに友達のために動ける子供!ひょっとしたら意地悪されて『助けて!』って言えない場合もあるよね。けれどもその気持ちを知ったらすぐに動ける子供が本当に優しい『強い子供』だと思います。そんな子供を目指そうね。」そんな話をしました。小中高生が1年に何と500人以上も自ら命を絶つこの国で、本当に『助けて!』と安心して言えることは、子供達にとって本当に大切なことではないでしょうか。そんな安心のある共感力の高い学校でありたいと思います。そして本校を卒業した子供達がいくつになっても、友達の『助けて!』に敏感な子供達であってほしいと願っています。