校長ブログ
2025年06月25日
5年生理科を参観しました
昨日は大阪府教育庁の私学監が来校され授業をご覧になりました。各教室をまわりながら、私学監がひときわ興味を持たれたのが5年生の理科でした。教室に入っても子どもたちが全く気づかないくらい盛り上がっています。単元は「赤ちゃんがお腹の中で成長する様子」でした。黒板には10枚のイラスト入りの紙が貼られています。どうやら10枚の紙には、子宮の中で赤ちゃんが38週のうちに成長していくプロセスが書かれているようです。赤ちゃんの絵や身長や体重も書かれていれば、何ら難しいことも無い課題です。ところが指導の竹内先生は「それでは面白くない」とある仕掛けをしていました。それぞれの紙にはその時の赤ちゃんの様子を知る三つのヒントがイラストで描かれています。例えば「まだまだ小さな存在。お母さんの中で静かにひそんでいるよ。」と赤ちゃんからのメッセージと、お米のイラストと鉛筆の芯のイラスト。また別の紙には「指が分かれて、手をパーにできるようになったよ。少しだけ、ジャンプみたいに動くこともあるんだ!」とのメッセージに、イチゴのイラストと消しゴムのイラスト。さらにある紙には「耳も目もちゃんと顔にそろってきたよ。お母さんの声、ちょっとだけ聞こえる気がするんだ。」とのメッセージに、レモンのイラストとトイレットペーパーの芯のイラスト…。どうでしょう。おわかりですか。やがて子どもたちは食べ物が体重を、そして物の長さが身長を表していることに気づくと、大盛り上がり!「ほんの少し、持っている知識を活かすゲームを入れると俄然子どもたちは自分から楽しく学びますね。」と竹内先生。私学監も「面白いですね。」と授業を食い入るように参観されていました。自分の知的探究心を確かな学力に繋いでいく子どもたち。頑張っています。


