校長ブログ
BLOG
2025年06月16日
卒業生の方から温かいお言葉を戴きました
厳しい暑さの一日になりました。今週はこの暑さがしばらく続くとのこと、最大限に熱中症に気をつけたいものです。今朝はズームでの朝礼で、TOFEL PrimaryとTOFEL Juniorの表彰、そして2年生の校内郵便の取組の説明がありました。子どもたちも頑張っています。
さて、先週、本校の卒業生の方が親戚の方とはるばるアメリカからお越しくださいました。卒業生の女性は御年81歳。小学校を卒業された1956年、12歳で渡米されそれ以来アメリカでずっと過ごされてきた方でした。東京までは帰国されたことはあったものの、大阪まで来られたのは69年ぶりとのこと。小学校卒業以来の母校訪問になりました。正面の玄関から大廊下をゆっくり歩きながら、目を見開いて校舎内をご覧になっていました。当時、校長をされていたメールマリークロチルドがいつもフランス語で話しかけられたこと。A棟とB棟、そしてC棟の間の木々が美しくベンチに座って友だちと話したこと。「とにかく美しく素晴らしい学校でした。」と何度も仰りながら70年以上の時間がタイムスリップして蘇っておられるようでした。一番感動したのは2階の聖堂にご案内した時のお姿です。ここも設計者であるアントニン・レーモンドの作風を忠実に残した当時からの建造物です。「わぁ…。」と小さく呟かれるとゆっくり中央の通路の前に進まれ、静かに跪かれたのです。静寂のなかしばらく頭を下げ祈っておられたのです。私にはお帰りの際の言葉が心に残りました。「先生。ここは人間を育てる学校です。そんな学校は他にはありません。どうか頑張ってください。」卒業生の凛としたお姿とお言葉に背筋がピンと伸びる気持ちがいたしました。