校長ブログ

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2025年09月18日

命を預かること(その2)

ヤモリ捕獲翌日の12日(金)、3年の担任は約束どおり双方から今後のことについて話を聞きました。

①どちらかの所有にして自分の教室で飼育する。
②1週間交代でお互いの教室で飼育し、エサやりは一緒もしくは交代でする。
③逃がしても構わないとの気持ちも1名にはある。

11日(木)は、上記の3案で下校しましたが、2名が話し合った結果、次のように決まりました。

①3連休は、4年生がプラケに入れて自宅に持って帰り飼育する(大事そうに紺カバンに入れていました)。
②今後については、16日(月)の週は3年のクラス、その次の週は4年生のクラスで以後は交互に責任を持って飼育する。ただし、友人も含めお互いにクラス間は行き来しないという方向に落ち着きました。

なお、4年生のお母様は子どもがヤモリを持って帰ってきたことをご存じでなく、担任から話を聞いて驚いておられました(「おいおい…ちゃんと言っときなさいよ」です)。「昆虫はダメ、ましてやヤモリなんかとんでもない」というご家庭もあるかもしれませんが、ご理解、ご協力ありがとうございます。

今後、夜行性の生き物であること、生きエサの確保等を含め飼育課題は出てきますが、お互いが知恵を出し合い、周りを巻き込んで「命を預かること」だけでなく、「協力すること」、「言葉で解決すること」に向き合ってくれることを願っています。

ちなみに、ヤモリはトカゲと同じ爬虫類で「家を守ってくれる生き物」という意味から漢字では「家守」と書きます。夜間に照明に集まる虫などを壁やガラスなどに張り付いて食べにきます。毒はなく警戒心が強く臆病な生き物です。よく間違われますが、きれいな川などにいるのが「イモリ(井守:通称アカハラ)」です。見るのも嫌な方には想像を絶する世界ですね。すみません。