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4年 4年生 出張授業「琵琶湖疏水探究」

4年生は社会科で琵琶湖疏水を学びます。京都市に130年も前から水を届けてくれる琵琶湖疏水。
その琵琶湖疏水について研究をされている琵琶湖疏水アカデミーの小森先生と安田先生にお話をしていただきました。小森先生と共に京(きょう)博士も一緒です。

まずは土木事務局に勤めていらっしゃった安田先生よりその時代の工事についてのお話を伺いました。琵琶湖疏水を建設した土木技師、田邊作郎の後輩にあたると聞き、子どもたちの目は輝きます。

社会科でも少し学んだ内容を掘り深めるようなお話で子どもたちも興味津々。古い写真をのめり込むように覗き込みます。
トンネル工事の大変さは絵からも窺えます。今までなかった長い距離のトンネルを掘るために海外から取り入れたたくさんの技術を使い、なんとかして工事を行ってきた歴史を見ました。
説明もたいへん面白く、メモも進みます。ノートとスクリーンとを上下しながら必死にメモをする姿は、主体的な学びを感じ、わたしたちも常にこんな姿勢を取らせたいと切に思う限りです。

後半は10月に遠足で蹴上付近に行くので、蹴上付近の話を小森先生よりお聞きしました。

琵琶湖は大阪湾を0メートルとしたときに85メートルの高さにあるそうです。京都の蹴上で81メートルになっているので、琵琶湖疏水はその高低差を利用して流れています。そして、蹴上では、36メートルの高低差を利用して、パイプに水を流しています。その落下する水の力で電気を作る蹴上発電所ができました。そのおかげで工場が電気で動く様になりました。発電のイメージがつくように手回し発電機を使い、再現もしました。

その電気で動いたのがインクラインです。36メートルの高低差を舟が行き交っていました。そして、そのインクラインの動力部はなんと、動物園の東口の下にあると聞き、遠足の楽しみが増えました。

最後に琵琶湖疏水が動物園の動物たちの喉を潤し、動物園の水道代を減らしてると聞き、驚きでした。

間もなく社会の授業での琵琶湖疏水は終わりますが、私たち京都市民の水を130年も運び続けてくれている琵琶湖疏水に興味を持ち続けて、守り伝えていこうと思います。