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4年 4年生 国語「一つの花」

4年生の国語の単元に「一つの花」があります。
教科書に載っている戦争教材の一つですが、3年生のころに学習した「ちいちゃんのかげおくり」ほどには戦争の怖さはなく、「戦争」というイメージが強くない話です。
それでも「配給」や「軍歌」と言った言葉から「戦争」をイメージすることもあり、子どもたちはその時代の知識も必要とします。

今回は本文をよく読み、その文章の中から「登場人物の気持ち」のわかる文や「出来事」のわかる文や会話に線を引き、班の中で共有しました。


文章の中には登場人物の気持ちがわかる言葉や文に溢れています。
ただ、子どもたちにはなぜお米が大切なのかがわからないようで、班でも「おにぎりもっとあげたらいいのに。」となぜおにぎりをたくさんあげられないのか疑問に思っています。
なので、全員に対してその時代の食糧事情、おやつも食べられなかった配給の事情を確認しました。
チョコレートやキャラメルなどのおやつがないことは「戦争だから当たり前」と思っていた子どもたちもお米も配給であることや家族満足に食べれる量がなかったこと。その理由を知ることで、ゆみ子の母や父の思いをさらに感じ取ったようです。
その後、また班で話し合った際にはゆみ子に対する言葉や行動から、母の思いや父の思いを読み取り、ゆみ子へあげたコスモスの意味を各自で考えていました。

「コスモスはゆみ子の家族と一緒だったんじゃないかな。」
「忘れ去られたようにさいているけど、一生懸命咲いてるから、お父さんはゆみ子にあげたかったんじゃないかな。」

次回、このコスモスについて戦時中と戦後を比べて、この話の主題へと続けていくつもりですが、もう、子どもたちの中では答えが出ているようです。
こうやって話し合いの中で文学を読み取り、深められることが素晴らしいと思った1時間でした。