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4年 4年生総合コース 茶道体験

京都府茶協同組合の方々にお越しいただき、茶道体験を行いました。
ワクワクと緊張が入り交ざった子ども達、和室ではいつもより背筋が伸びるような感じがしますね。

茶道体験をする前に、まずはパンフレットを見ながらお茶についての説明を聞きました。
宇治茶の始まりは鎌倉時代までさかのぼります。高山寺の明恵上人のすすめで栽培が始まり、室町時代に足利幕府の奨励で、その名が全国に知られるようになりました。その後、江戸時代に入ると永谷宗円が「宇治茶製法」というお茶の作り方を生み出し、これが現在の玉露や煎茶の作り方へと発展したのです。
お茶には、覆いをして栽培するものと、覆いをしないで栽培するものがあります。覆いをすることでテアニンという成分が抑えられ、苦味の少ないお茶が生まれるそうです。体験では、実際に数種類のお茶の葉を用意していただき、においをかいだり触ったりしながら、お茶の種類による違いを体感しました。

お茶について詳しく知った後は、いよいよ待ちに待った茶道体験です。
お棗を開けた瞬間、お抹茶のいい香りが和室中に広がり、子ども達はとても嬉しそうにその香りを楽しんでいました。
お抹茶の粉をお茶杓で茶器に移し、お湯を入れて、一生懸命手を動かします。泡が立ってくると、「泡立ってきた!」「おいしそう!」と興味津々です。ピンと伸びた美しい姿勢でお点前をしようとする姿がとても印象的でした。

さあ、最後は自分で点てたお抹茶をいただきます。美味しいと感じる児童、少し苦いなあと感じる児童、様々でしたが、みな香り深いお抹茶を味わっている様子でした。

美しい茶道具やお花、お抹茶の豊かな香り、お点前をするときの音、茶器の手触り、奥深い味わい。五感すべてを使って、茶道の世界を体験することができましたね。