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4年 4年生 秋の遠足「琵琶湖疏水」

待ちに待った秋の遠足です。9月終わりまで暑くて遠足がどうなることと思いましたが、10月に入り急に朝晩の気温が下がり、遠足日和になりました。
京阪電車に乗って三条から地下鉄に乗り換え、蹴上駅へ向かいました。
蹴上駅から遠足のスタート地点「インクライン」はすぐそこです。

インクラインに着くと琵琶湖疏水を研究している小森先生が待っていました。そうです。今日は小森先生から琵琶湖疏水についてお話を聞きながらの遠足なのです。

インクラインの成り立ちから、誰も知らないような面白いネタを小森先生からお聞きして、琵琶湖疏水についてさらに興味を持ったようです。
小森先生が子どもたちに「インクラインに乗っていた船は何を運んだと思いますか?」と聞きました。それに対して子どもたちは「荷物?」「ごはん?」と答えます。それも全て正解ですが、1人「人!」と答えた子が。それに対して小森先生は「文献には残ってないけど、乗っていた人がいると覚えているおばあさんから話を聞いたことがある」と答え、正解としていました。

小森先生からお話を聞いた後、実際にインクラインを登ります。36メートルの高低差を線路に沿って歩くと蹴上発電所や浄水場が見えました。
ゴール地点でさまざまな遺跡を見てから、田辺朔朗の像に向かうとまた小森先生が。今度は田辺朔朗さんの秘密の話を聞きました。それは田辺さんがだれと結婚したのか…少し勉強を始めている子どもたちはへぇーと驚きます。そんな驚くような人との結婚かつ、奥さんが美人なのだと聞き、さらにその家にまで調査に行ったのだと聞き、子どもたちは「博士だ!博士だ!」と喜びました。

その後、疏水公園の裏側へ回ると水路閣に。水路閣の上を歩いていくと南禅寺に着きます。
水路閣は北に向かって水が遡る不思議な水路。明治に作られたとは思えない素晴らしさに子供たちも「綺麗だなぁ」と感動していました。

南禅寺の山門まで行くとまた小森先生。子どもたちは「小森博士、ワープしてるの?すごい。」と口々に言っています。

山門でもお話いただき、子どもたちは小森先生が大好きに。琵琶湖疏水だけではなく、さまざまな京都のことを知っているのでたくさん質問したくて堪りません。すると、先生が「記念館にいるので質問しにきてくださいね。」と言ってくれました。

南禅寺からねじりまんぼを通り、動物園へ行きました。
動物園ではまず、少し早めのお昼ご飯を食べました。みんなそれぞれに思いのこもったご飯で、前半で失った体力を回復します。
京都市動物園は今年120周年を迎える古い動物園です。しかし、子どもたちは動物園からもらったワークブックを片手にウキウキとグループ活動をしました。

動物について一生懸命観察して、とても楽しそうです。

午後からの活動は琵琶湖疏水記念館の見学です。
琵琶湖疏水記念館には琵琶湖疏水を建設するのに使った資料やインクラインなどの模型があります。



真剣に見ている子もいれば、疑問をまた、小森先生に聞きに行く子もいて、小森先生からもお褒めの言葉をいただきました。

ここで学んだことをもとに教室でもさらに学び、また、小森先生からまとめのお話を聞くことになっています。

たくさん歩いた遠足でしたが、子どもたちは満足そうで、いい遠足でした。