2022.10.31 │4年 4年生 理科「ものの温まり方と体積」
4 年生も後半に入ると、理科の時間に理科室を使うことが増えます。子どもたちは目新しい理科室の道具一つ一つに目をキラキラさせながら授業を受けています。
理科室使用の始めの単元は「ものの温まり方と体積」です。
まずは試験管を使って、空気を温めていく実験をしました。
試験管の口に洗剤をつけ、シャボン玉の膜を張ります。そして、その試験管を擦って温めた手で握ると、どうなるかを考えました。
予想はみんな同じ、シャボン玉の膜は膨らむだろうと予想します。
実際にしてみると、シャボン玉の膜がみるみる膨らんでいきます。予想通りだと子どもたちは口々に言いますが、ここからが理科の大切なところ。
では、なぜそうなったのか考察です。
子どもたちからは2種類の意見が出ました。
一つは「気球が飛ぶ現象と同じように、温かい空気は上に行くから」そして、もう一つは「試験管の中の空気の体積が大きくなり、1番柔らかい膜の部分だけ膨らんだ」です。
では、この現象の考察を確かめるためにどんな実験をするのか。子どもたちは頭を抱えながら、「冷やす?」「煙?」と意見を言いますが、ある子が「逆さにしてみたら?」と提案します。
2個目の実験は、試験管を逆さにして温めたらどうなるかをすることになりました。
また、予想します。温かい空気は上に行くと思っている子どもは、シャボン玉の膜は凹むと予想し、体積が膨らむと思っている子は逆さにしても膜は膨らむと意見がわかれました。
2個目の実験をすると、シャボン玉の膜は下に向かって膨らむのです。
これによって、空気は温めると膨張することがわかりました。
では、冷やしたらどうなる?と3個目の実験を提案すると、子どもたちは「縮む」と予想します。「縮むから膜は凹むはずだ」と答えます。
今度は試験管を氷水の中に入れました。シャボン玉の膜はみるみるうちに試験管の中へ引き込まれます。
それをまた、手の中で温めるとふくらみ、氷水に入れると縮み…繰り返しながら、結果をまとめていきました。
その後、特別実験をしました。
丸底フラスコに栓をして、熱湯の中に入れるとどうなるか。
もう、子どもたちは自信満々に「飛ぶ!」と答え、ワクワクした面持ちで実験に挑戦します。
実感を伴った実験をこれからもたくさんして、理科の楽しさに触れて欲しいとおもいます。