ニュース&トピックス

4年 4年生 社会見学「くらしと水」

4年生の社会で学ぶ「くらしと水」に関わる浄水場と水環境保全センターへ見学に行きました。

まずは鳥羽にある「鳥羽水環境保全センター」です。
鳥羽水環境保全センターは工場地帯のど真ん中に大きな敷地を持つ施設で、たくさんの設備があります。

京都の北部からの下水を一手に引き受け、多量の下水が流れ込んでいますが、毎日それを綺麗にして川へ流している工場なのです。
大きさは甲子園13個分…ではよくわからない。UFJと同じサイズだと聞き、子どもたちは「えー?!」とびっくり。
さらに学校のプール3000個分の水を1日で処理し、80年年中無休で動いている施設だと聞きました。

まずはこの施設内で1番新しい設備を見せていただきました。
ここは下水の仕組みと災害時のトイレなどを体験できる研修施設です。ここには直径3mの水道管があったりします。大きさにびっくり。


その後、施設では水が綺麗になる順番を一つ一つ丁寧に教えてもらいました。
初めの水は色も濁っていて子どもたちは声には出さないながらに「うわぁ」という顔をしていました。

五感を使うとさらに苦虫を噛み潰したような顔になります。
しかし、それがさまざまな処理をされると少しずつ色も匂いも綺麗になり、最後には透明に。


「でも、この水は飲めないよ。」と説明をうけると、「えー。飲めそうなのに」と驚きを隠せません。

その後、職員の方々に質問をたくさんし、優しく答えてもらいました。親切な職員の方々は簡単な質問から複雑な質問まで、たくさん答えてくれました。

仕事をしている大変さや楽しかったことなどさまざまなことを聞きました。特に「自分たちにできること」という疑問には「油を流さないでほしい」と切実にお願いされていました。
お世話になった職員の方がには本当に感謝いたします。

次に学校に水を送ってくれている「新山科浄水場」へ行きました。学校のすぐ近くの山の中腹に施設はあります。
ここでも教科書で学んだ仕組みを実際に見て、水が綺麗になる様子を見ることができました。
まずは部屋の中で説明を受けました。


施設の中は広く、たくさんの水槽がありました。
琵琶湖疏水から取り入れた水が様々な行程を進みながら綺麗になる様子を観察しました。

自分たちの学校で飲んでいる水を使っている施設なので様々なことに興味津々です。
水は10時間かけてゆっくりとゴミを落としながら綺麗になっていくことを実感し、施設の大切さも感じたようです。
3つ目の水槽ではかなり綺麗になっており、透明になっていることに喜んでいました。

最後に心臓部である管理室へ行きました。管理室には大きなモニターとコンピュータがたくさん。働いている方々のために静かに通過しました。

管理室の外に金魚の水槽が2個あり、その水槽は原水と処理された水が安全かどうかを確かめるためにあるそうです。「過去にあったことは今までないが、何かがあれば金魚に異変がある」と聞き、少し悲しくなっていました。今まで一度もないと言う言葉が救いです。

浄水場や水環境保全センターにいるたくさんの方の働きにより私たちのくらしは支えられているとわかり、子どもたちは働く人にも目を向けた見学ができました。
これから教えてもらったことを元に環境について考えながらくらして行きたいと思います。