聞き分けていますか

胎児が母親の声を聞きわけるという話を聞いたことがある方もおられると思います。


 エコーで調べてみると、お母さんの声が聞こえてくると、口を活発に動かし始めるというのです。お母さんはもちろん気づいておられませんが、親子のコミュニケーションは胎内から既に始まっているという研究者もいます。


 今日は、8月9月生まれのお誕生日を祝う会でした。併設の小学校から合唱団の皆さんが歌のプレゼントに来て下さり、みんなで楽しいひとときを過ごしました。


 園児が退場したあとに、保護者の皆さんに「今日はいっぱい抱っこしてあげてください」と話しました。抱という漢字は、手偏に包むという形で、包という漢字は、身ごもっている人を表しています。


 日本文化はその昔、風呂敷で中身の形がおおよそわかるような「包む」文化から、決まった大きさの箱に「詰める」文化に変わっていきました。


 これを教育で考えると、包むのも詰めるのもどちらも大切です。ただ、幼児教育においては、その子のありのままを包むことをできるだけ大切にしていきたいというお話をしました。


 大人目線では、簡単で、些細だと思えるようなことであっても、子どもが発見したり、できたりした時の驚きと感動をたくさん経験した子とそうでない子の違いは、その子の周囲の反応やリアクションの影響があると思います。


 「いつまでそんなことしてるの〜」とか「年少さんでもそんなことできるわ」とか「早くしなさいよ〜」とか言いたくなりますよね。言わなきゃいけない時もあります。でも前提条件として恐怖の関係ではなく、信頼(愛着)関係があるということだと思います。


 恐怖の関係は長続きしません。いつか逆転されます。恐怖で支配できているという背中をみて、ベロを出されていることにすら気づかなくなってしまわないようにしたいものです。


 いばっちゃいけない・舐められちゃいけない

by 田中 圭祐