この木 何の木

朝起きると少し肌寒くなって来ました。

子どもたちも登校時に「起きた時、寒かったよ」「お部屋入るまで寒かった」等々、教えてくれます。

しかし、グランドで、園庭で運動会ごっこやお外遊びの時間になると汗をかくほどまだまだ暑い日差しが出ています


運動会が近くなって来て、子どもたちはうんどうかいごっこを楽しんでいる様子です

「今日も運動会すんの?」

「昨日の運動会楽しかったね」

「明日も運動会しよっか」

など、毎日が運動会


この調子で当日も普段の元気な姿が出せたら良いな、と見守っています


さて、話はかわりますが、昨日の給食のデザートにオレンジが出ました。

オレンジの大好きなお友だちが大切そうにチューチュー食べて(吸って?)いたら


「先生!大変や!」

と私の元へ駆け寄ってきました。

「どうしたん!?」

と聞くと

「ほら、オレンジに種が入っていた!」

と見せられたのは、少し欠けた種。

「先生、これ、何の種!?」

という発言にビックリ!

オレンジから出て来た=オレンジの種

ではないのです

家で食べるオレンジに種はない=オレンジに種はない=何かの種が入ってる!


と大盛り上がり。

「何の種だと思う〜?」という問いに

・すいか
・とまと
・きくらげ
・ぐみ
・うめぼし
等々、面白い意見が聞けました

種を見つけたお友だちが

「オレンジの種やったら良いのにな…」



ということで、オレンジの種であることを教えました。

すると誰からともなく

「種、埋めたらオレンジいっぱい出来るで!」

「オレンジ食べ放題やな」

「皮のまま、食べるわ!」

等の意見もあり、翌日に埋めることになったので、本日お外遊びの時間を利用して種を埋めることになりました。

まずはどこに埋めるか。

最初に目をつけたのは、ウッドアスレチック周辺のなぜか人工芝の上。

理由を聞くと「緑やから」とのことでした。

種を埋める様子を見ていると

「全然穴あかへん」

「穴の中に種入れないとあかんねんで」

「ここ、どうやったら掘れるんやろ」

ということで

「大きいスコップ持ってきたで〜!」

と盛り上がったのですが、結局掘れず。

掘ることに一生懸命なこどもたちを見て担任が

「オレンジってどこに出来るか、知ってる?土の中?」

と聞くと

・水の中
・土の中
・草の中
・畑
・肩(!?)

等々回答してくれたのですが、違う遊びをしていたお友だちが通りすがりに

「知ってんで!オレンジとかみかんは木に出来るんやで!」

と言うナイス助言をくれました。

それを聞くや否や、園庭の木を探すオレンジ栽培員のみなさん

「ここ、ここ〜!」

といち早くコケモモの木の下に走り

「ここに種を埋めないと、木は育たへんで!」と教えてくれました


とは言っても、種は一つ。

みんなは一人ひとつスコップを持参しているので、どうなるかな〜?と見守っていると

コケモモの実の種が大量に落ちていたのを、みんな拾って、それを楽しそうに埋めていました。

「それは何が出来る種?」

と聞くと

・ご飯の種
・お花の種
・グミの種
・お風呂の種
・魚の種

と楽しい答えをくれました


埋めた種にはチョロチョロではなく、豪快にお水をザーザー与え、種まきは完了しました。

「いつできるかな?」


「明日かな?」

「早く食べたいな」


なんてお話が聞こえてきます。

本日のお弁当のデザートにみかんを持ってきたお友だちからみかんの香りがすると

「あ、もうオレンジ出来たんちゃう!?」

「ホンマや!匂いする!」

「見に行こう!」

と楽しみにしている様子を見て

「ごめんよぉぉ〜、たぶん、オレンジの木は生えないよぉぉ〜」
と私は心の中で叫んでいました。


生えるか生えないかはさておき、この木はいったい何が実るのでしょうか。

オレンジが大好きで種を見つけたお友だちに昨日

「いっぱいオレンジが出来るといいね」

と声を掛けると

「うん!このオレンジおいしかったから、今日お休みしたお友だちにも食べて貰うねん」


オレンジの実はならなくても、きっとその思いは届くと思います。


お友だちへの優しいお心の種を蒔いたから、きっと思いは繋がって、クラスに学年に幼稚園全体に

大きなキラキラの素敵な

木になるでしょう〜

いや、なるように見守っていきたいと思います

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オレンジの種です。

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「埋めにいくで〜」

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「全然掘れないねぇ」

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「大きいスコップ登場!」

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「ここに埋めよう」

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「これ、何の種〜?」

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「ここも頑張れば掘れる?」

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「大きくなぁ〜れ」

by 溝口 薫