魔法使いの弟子の弟子

あっと言う間に1月が終わり2月が始まりました。

すっかりお正月気分も終わって、子どもたちの気持ちも通常モードです。


「実は先生、一日一回だけ魔法が使えるんだよ」

これは6月頃にひまわり組のお友だちに担任が言った言葉です


朝、お母さんと離れるのがちょっぴり寂しいお友だちに

                  『チチンプイ』


(チチンプイ、というワードが古いことには触れないで下さい笑)

転んでびっくりして泣いちゃったお友だちにも

                  『チチンプイ』

お友だちにごめんね、を言うのが恥ずかしいお友だちも

                  『チチンプイ』

と、一学期はことある毎にチチンプイを乱用していました

素直な子どもたちは、本当に誰一人として疑うことはなく

「まぁ、一日一回やったら練習したら使えるんかもな〜」

なんて具合に信じてくれています。

二学期も後半になると今度は

「先生!今日もう魔法使った!?」

「明日は魔法使って欲しいし、ほかの事に使わんといてな!」

と、魔法を間接的に使おうとする成長が見られました

でも、魔法を使いたい内容は

『おもちゃいっぱい欲しい』 『好きなもの食べたい』

とかではなく

「先生ぐらい(背が)高くなって、お手伝いしたいから大きくして欲しい」

「すみっこぐらしの中にちょっとだけ入ってお友だちに見せてあげたいから小さくして」

「〇〇ちゃん、今日デザートないから魔法で出してあげて」

「コロナが終わるようにチチンプイして」

など、ほぼほぼ、自分の為、というよりは

『誰かの役に立ちたい』

そんな素敵な思いを胸に秘めているひまわり組のお友だちです




さて、先週のお話になるのですが、お外遊びは出来るけど、前夜の雨で地面が濡れていた日がありました。

かけっこ遊びをしていたお友だちが水たまりで滑って転んでしまいました。

幸い、けがはありませんでしたが、近くで一部始終を見ていたお友だちが



「先生、明日は魔法でお日様にして

どうして?と聞くと

「だってお日様やったら誰も滑って転ばへんやん。今のままやったらまた誰か転ぶで〜!」

なんて素敵な思いやりの気持ちでしょうか。

そんな想いには応えたい!(応えられる範囲なので笑)

(脳裏で「確か明日の天気予報は晴れマークだったな」と考えつつ

               『チチンプイ』

さてさて、翌日は春のような暖かい気候だったのですが


登園するや否や

「先生〜!先生の晴れの魔法が廊下に落ちてるで〜!」

と驚いているお友だち。

連れられて付いて行くと、廊下の水道のアルミに日光が反射したものがユラユラしていました。

「わぁ!本当に魔法だねぇ!」

「すごーい!」

と盛り上がるひまわり組のお友だち


太陽の光が反射して廊下に映っているんだよ。なんてナンセンスな答えは子どもたちは求めていません

「魔法すごいなぁ」

「私も使える?」

と聞かれて

先生は、まだ魔法使いの弟子やからなぁ・・・と答えると

(弟子って何?と聞かれ、教えて貰ってる人、と説明しています


「そうかぁ、じゃあ魔法使いの弟子の溝口先生が僕らの先生ってことやから、僕

らは

                  『魔法使いの弟子の弟子』

やな!」


なんて素敵で楽しい発想でしょうか

魔法が廊下に落ちているなんて表現、大人には出て来ません


毎日が魔法のように楽しく3月まですごして行けるよう、こっそり魔法をかけたいと思います

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お日様の魔法

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魔法が落ちてる〜

by 溝口 薫