即物表現パート2

先日、ひょんなことから

身体表現を年少組とすることができ、

これが年長ならどうなるんだろう?と

教育的興味が湧き上がり、

あるクラスに頼んで時間をもらいました。
 
半ばゲリラライブで年長児は何々?と不思議そう。
 
風船を見せるとパァッと満面の笑顔。

これは年少と同じ反応。しかし、2年の生活経験は大きく、

風船を膨らますと「割れる」を知っているので

「もうそれくらいにしとかな」「まだまだいける、

もうちょっと」といいつつ耳を塞ぐ子どもたち。 

色々な言葉の反応が返ってきました。 

風船を渡すとダイナミックに追いかけ、争奪、

打ち合いのゲームに発展。 

表現をすると年少は風船の膨らみは

上に延び上がることで大きさを表現。
 
年長は背中、腕、肘、膝を曲げ、足の外側を使って

丸さと横幅を表現。 

大きくなると見た目の概念が働くが、それを表現するために

自らの身体を駆使して思いを表現しようとしていました。 

布を使っての表現は、年長は

「魔法のハンカチだよ!むくむく膨れ上がるよー!ほら!」と

誘導しても???あまり反応なし。

それどころかポケットから自分のハンカチを出して

くちゃくちゃに丸めて膨らまないのを確かめて

「ほんまや膨らまんわ」とつぶやく。

(う〜ん、こんなことでは心は動かないか)

一人ひとりに布を渡して自由に遊んでみるうちに、

フワフワと落ちていく様子をじっと見たり、

落ちた布の形に注目する子どもたち。
表現してみると、指先や腕、身体をしなやかにくねらせて

薄い布がゆっくり落ちていくさまやふんわりとしたさまを

表現していました。

「見てみて!僕の、私の布はこんなの!」のアピールも全身で

年少組はみんなと一緒に身体を動かし

同じことをすることや、楽しさを共感することを喜び

年長は、自分が見て思った、人とは違う自分なりの布の形を

表現すること
を楽しんでいました。
今まで同じ題材で学年の感じ方の違いを

見ることはなかったので
「みんな違ってみんないい。う〜ん実におもしろい!」
どこかで聞いたせりふですが、その言葉につきました。
 
現在は、各クラスでは、お話遊びが始まり、

表現から劇遊びに発展させています。
一年の集大成で、担任とクラスの友だちと心を通わせて

そのクラス独自の劇をつくりあげていく過程を楽しんでいます。

心も身体も弾ませて楽しい思い出をつくってほしいと思います。

by 岡林 由希子