おとなの覚悟

 「小学校では、もう遅い」魅力的なタイトルに惹かれて購入した本の作者(京都市立高倉小学校岸田蘭子校長)による講演会が京都私立幼稚園PTA総会の第2部家庭教育セミナーとして実施されました。当園からも代表して3名の保護者様にもご参加いただきました。

 保護者対象のセミナーでしたが、幼稚園としても【自分のことを自分でお話しできるようする】とか、【苦手なこともやってみようという気持ちを育てる】というような環境でありたいと思いました。そのためにも、まず私たち大人の関わり方、特に大好きなおうちの人(保護者)が、子どもに意識させたいこととして3つ。

 いろいろな体験をさせる。 いろいろな人に出会う。 いろいろな価値観を知る、ということ。

 ネットの中ではなく、学校や社会などリアルな世界では、自分の好きな人とだけと生きていくわけにはいかない。小学校でも「あの子とはクラスを離してください。」という保護者の声があるのは残念だと。どんな子でもいじめる側にも、いじめられる側にもなりうる。

 大人が子どもと、また自分自身と向き合う覚悟が必要だとも話される中で、向き合うことはしんどいこと。特に思春期になれば、子どもがぶつかってきたときに壁になって受け止めること。子どもは、どれだけ跳ね返るかを見ているのだから、逃げてすかしてばかりだとどんどん強く当たるようになる。

 お仕事をするお母さんが増えて、後ろめたい気持ちもお持ちだろうけれど「長い時間、預けてごめんね」とは言わず、「協力してくれてありがとう」と言う方がいい。

 子どもは自分のため家族のために働く母親を誇りに感じているから、その大好きなお母さんの役に立てた自分が嬉しい気持ちもあるはず。寂しい気持ちもないわけじゃないから、それは別の形で埋め合わせてあげたり、抱きしめてあげること。働いているという事実と向き合うとは、そういうことかと納得しました。

 私たち大人が、向き合う覚悟を持つ、物事を先送りにしない、やり直す勇気を持つ、という姿勢を見せることが、やがて親になる子どもに背中で伝えるということなのだと思いました。

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by 田中 圭祐